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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】生体関連材料研究室の金子奈央さん(博士前期課程2年・相澤守専任教授研究室)が第28回無機リン化学討論会で若手優秀研究発表賞を受賞しました

2019年09月30日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科応用化学専攻生体関連材料研究室(相澤守教授)では、生体骨を模倣した新しいバイオセラミックスの創製を目指し、従来のアパタイト系人工骨の骨形成能を超える次世代型人工骨の創製とその生命機能発現メカニズムの解明に取り組んでいます。

 相澤研究室では、欠陥構造を有する生体骨中のアパタイトに倣い、「窒素ドープ法」により欠陥を導入したアパタイトセラミックスを作製しました。窒素ドープ法は光触媒の分野で欠陥導入に活用されている方法です。作製した窒素ドープアパタイトセラミックスの性質を調べたところ、窒化処理により作製した材料の結晶構造やセラミックス表面の改質を確認しました。また、そのセラミックス上で間葉系幹細胞を用いて細胞培養を行なったところ、骨分化能が向上することを明らかにしました。このセラミックスは骨形成能を促進させる可能性が高く、次世代の人工骨素材として期待できます。

 上記の研究成果が認められ、9月19日・20日に山梨大学で開催された「第28回無機リン化学討論会」において、相澤研究室所属の金子奈央さんが若手優秀研究発表賞を受賞しました(対象者17名中3名が受賞)。なお、日本無機リン化学会はリンを含有する無機物質およびそれに関係する物質に特化した学会であり、無機リン化学討論会は今回で28回目を数えます。なお、この研究は明治大学「生命機能マテリアル研究クラスター」の一環として実施されました。

演題:窒素ドープ水酸アパタイトセラミックスの作製とその機能評価
発表者:〇金子奈央・並木亮太・鈴木悠平・鍋谷早智子・伊澤千尋・深澤倫子・本田みちよ・武井貴弘・渡邉友亮・相澤 守

関連ホームページ:
日本無機リン化学会  http://www.jaipc.jp/
応用化学科 相澤研究室 http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/
明治大学生命機能マテリアル研究クラスター(2019年8月1日より生命機能マテリアル国際インスティテュートに昇格!) http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/cluster/

明治大学大学院