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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】大沼恵里香さん(応用化学専攻博士前期課程1年・指導教員 相澤 守 教授)が無機マテリアル学会第139回学術講演会で講演奨励賞を受賞しました

2019年11月21日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科応用化学専攻生体関連材料研究室(相澤守教授)では、生体骨や歯の無機主成分である水酸アパタイトに注目し、人工骨などに応用可能なバイオマテリアルの基礎研究および応用研究を推進しています。

 水酸アパタイトはa(b) 面および c 面という二つの結晶面をもち、 a(b) 面(六角形の鉛筆の側面に相当)は正に、c 面(六角形の鉛筆の底面に相当)は負に帯電していることが知られています。本研究では、a(b) 面および c 面を多く露出した異方性をもつアパタイトを合成し、それらのタンパク質に対する吸着特異性を明らかにしました。この研究成果は、バイオマテリアルを生体内に埋入したときに生じる初期の生体内反応の理解に貢献します。

 上記の研究成果が認められ、11月14日・15日に仙台市の東北大学大学院環境科学研究科本館で実施された無機マテリアル学会第139回学術講演会にて,相澤研究室所属の大沼恵里香さんが第 139 回無機マテリアル学会講演奨励賞を受賞しました(26件の発表中5件の発表が受賞対象)。無機マテリアル学会は、無機質材料およびそれに関連する事象についての科学および技術の発展、利用を図るための情報交換や成果報告を行ない、それに関してディスカッションをする会です。なお、この研究は、本学「生命機能マテリアル国際インスティテュート」研究の一環として実施されました。

演 題:異方性水酸アパタイトセラミックスのタンパク質吸着特性
発表者:○大沼恵里香・本田みちよ・本多貴之・吉村英恭・神澤信行・相澤 守

関連ホームページ:
無機マテリアル学会 http://www.simj.jp/
応用化学科 相澤研究室 http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/
明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュートhttp://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/institute/
明治大学大学院