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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】博士前期課程2年の上田真結さん(生体関連材料研究室 指導教員:相澤守専任教授)がThe 13th Pacific Rim Conference of Ceramic Societies (PACRIM 13)でPresentation Awardを受賞しました

2019年12月05日
明治大学 理工学部事務室

 近年、医療業界では、骨充填材や人工関節などのインプラント材が広く普及していますが、それらの使用後の術後感染症は重篤な合併症の一つであり、大きな問題となっています。理工学研究科応用化学専攻生体関連材料研究室(相澤守教授)では、手術後の感染などを防ぐ「抗菌性インプラント」の研究に取り組んでいます。

 本研究では、耐感染性を備えた抗菌性骨補填材を開発するため、まず広い抗菌スペクトルをもつ「銀」を担持したβ-リン酸三カルシウムおよび炭酸カルシウムを合成しました。それらを「抗菌性無機フィラー」として利用し、ポリ乳酸と混錬しエレクトロスピニング法により綿形状人工骨を種々の条件で作製しました。得られた綿形状人工骨の抗菌性と骨芽細胞を用いて細胞毒性を調べ、抗菌性と生体適合性を兼ね備えたバランスの良い作製条件を見いだしました。

 上記の研究成果が認められ、10月27日から11月1日に沖縄コンベンションセンターで開催されたPACRIM 13にて、相澤研究室所属の上田真結さんが「Presentation Award」を受賞しました。PARCRIMは環太平洋諸国のセラミックス協会(アメリカセラミックス協会、日本セラミックス協会、中国セラミックス協会、韓国セラミックス協会、オーストラリアセラミックス協会)の共催により開催される国際会議で1993年に創設され、今回で13回目を数えます。なお、この研究は、明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュートの課題の一つであり、本学とオルソリバース株式会社、名古屋工業大学および慶應義塾大学との共同研究となっており、「NEDO戦略的基盤技術高度化支援事業(2016-2018年度)」の一環として実施されました。

演題:Anti-microbial cotton-like bone-filling materials using silver-containing calcium compounds: preparation, anti-bacterial ability and cytotoxicity
(和訳:銀含有カルシウム化合物を用いた抗菌性綿状人工骨補填材:調製, 抗菌性, 細胞毒性)
発表者:〇Mayu Ueda (上田真結), Tomohiro Yokota, Michiyo Honda, Naoya Osaka, Masashi Makita, Yasushi Nishikawa, Toshihiro Kasuga, Mamoru Aizawa

関連ホームページ:
PACRIM 13  http://www.ceramic.or.jp/pacrim13/
応用化学科 生体関連材料研究室(相澤研究室)  http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/
明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュート  http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/institute/ 
明治大学大学院