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農学部

【農芸化学科】瀬戸義哉専任准教授が2022年度日本農芸化学会農芸化学奨励賞を受賞しました

2022年03月29日
明治大学 農学部事務室

瀬戸義哉専任准教授瀬戸義哉専任准教授

 農学部農芸化学科の瀬戸義哉専任准教授が、2022年度日本農芸化学会農芸化学奨励賞を受賞しました。同賞は農芸化学の進歩に寄与する優れた研究をなした満40歳以下の研究者に授与されるものです。

業績名:ストリゴラクトンの生合成および信号伝達メカニズムの解明

 瀬戸義哉准教授は、これまで植物ホルモン、かつ根圏におけるシグナル分子としての機能も併せ持つストリゴラクトンの研究を行ってきました。その中でも特に、ストリゴラクトンが植物の中で作られる際の生合成経路や、実際に作用する際の分子メカニズムの解明に貢献してきました。ストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御するホルモン分子であり、これらの成果はストリゴラクトン機能を人為的に制御することで、農作物の生産性を向上する技術開発につながる可能性があります。また、アフリカで甚大な農業被害をもたらしており、魔女の雑草とも呼ばれるストライガ等の根寄生雑草は、植物の根から分泌されるストリゴラクトン分子を認識して発芽します。ソルガムやイネなどの重要作物にも寄生するため、その効果的な防除法の開発が必要とされています。上記の成果は根寄生雑草の効果的な防除法の開発にもつながることが期待されます。授賞式は、日本農芸化学会2022年度京都大会(オンライン開催)大会期間中の3月15日(火)に、オンラインにて行われ、同日に受賞講演も行われました。

農芸化学奨励賞HP
https://www.jsbba.or.jp/about/awards/about_awards_encouragement.html