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農学部

【食料環境政策学科】シンポジウム「グローバルな視点から見た日本-明治大学と国際人への道のり-」を開催しました

2022年08月10日
明治大学 農学部事務室

シンポジウムの様子シンポジウムの様子

中満氏の講演中満氏の講演

パネルディスカッションパネルディスカッション

 食料環境政策学科は、7月15日に3人の卒業生をお招きして「グローバルな視点から見た日本-明治大学と国際人への道のり-」と題するシンポジウムを開催しました。3人の講師は、いずれも食料環境政策学科の前身である農業経済学科を卒業され、本学在学中からアジア・アフリカを放浪し、大学卒業後、様々な経験を積み、現在、国際開発金融機関、農業開発コンサルティング会社、香辛料原料メーカーで活躍されています。

 3人の講師のなかで最も年長の中満潔氏は、本学卒業後アメリカに留学され、大学院修了後、国連児童基金(UNICEF)のアフリカや東南アジアの事務所勤務を経て、現在アジア開発銀行(ADB)中央アジア局に勤務されています。齋藤剛氏は、本学卒業後、食品メーカー勤務を経て、ルワンダで農業企業の立ち上げに参加、現在は国内の香辛料原料メーカーでインド等における原料の調達業務に従事されています。中村健二氏は、本学卒業後、専門商社勤務、スーダンでのJICA青年海外協力隊員、イギリス留学を経て、現在は農業開発コンサルティング会社で、パキスタン、スーダンにおける農業プロジェクトに従事されています。
 シンポジウムでは、3人の講師に大学在学中の活動や卒業後の経歴、現在の仕事の内容、国際舞台で働くために大学生が今何をなすべきか等について話していただいた後、中満氏の司会によるパネルディスカッションを実施しました。シンポジウムには約50名の学生の参加があり、予定時間を大幅に超過して、国際協力や学生時代に行うべきことなどに関して、活発な質疑応答が行われました。
 3人の講師の経歴は様々ですが、いずれも大学在学中から海外で活躍することを夢見て途上国を放浪していたという経験は共通しています。中満氏は、学生へのアドバイスとして、①バックパックして広い視野を持つ、②語学力をつける、③分からないことはすぐ調べる、④お金は自分の経験のために投資する、⑤大学での学業に力を入れる(海外の大学院に進学する際には大学の成績が重視される)、⑥日本のスタンダードは捨てる、⑦あきらめずに大きな夢を持つ、の7点を強調されました。「安定した日本での就職を捨てて不安定な途上国で働くことの不安」について質問した学生に対して、中満氏が「日本標準での安定は世界標準では不安定であり、日本で働くことは将来のハイリスクにつながる。そのことを知るためにも、学生時代にバックパッカーとして世界を見てきてほしい」と答えたのは、大変印象的でした。