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農学部

【農学専攻】日本農業気象学会関東甲信越支部2022 年度例会で口頭発表した農学研究科博士前期課程2年の後藤優治さんが優秀賞を受賞しました

2022年12月06日
明治大学 農学部事務室

 2022年11月25日に明治大学駿河台キャンパスグローバルコモンで開催された日本農業気象学会関東甲信越支部2022 年度例会において農学研究科博士前期課程2年の後藤優治さん(土地資源学研究室)が優秀賞を受賞しました。

業績: 安定同位体比を用いた生育初期段階における水田からの温室効果ガスの測定
 CO2の 28 倍の温室効果を持つCH4の総排出量は、1990 年代から 2010 年代にかけて減少した一方、農業由来のCH4 排出割合は増加した。 農業由来のうち 24%は稲作からの排出量で、生成量から酸化量を差し引いた値である。生育初期段階におけるCH4 排出量および安定同位体比の変化に関する従来研究がないことから、本研究では、水田からの生育初期におけるCH4の排出量と炭素同位体比の日変化を評価した。実験は2016-2018年において東京農工大学付属農場(FM 本町)の実験水田で行った。 CH4排出量の測定はチャンバー法を用いた。 チャンバーにフタをしてから 20 分間 CH4 濃度と炭素安定同位体比を測定した。 2017 年では昼間に多くCH4が排出された。また、 2017 年の栽培品種が他年と異なったため排出量が多かったと考えられる。 CH4中のδ13Cは2016と2018 年には-70‰で、2017 年には-60‰で推移した。δ13Cの日変化が見られなかったことからCH4の生成量および酸化量は日変化していないことが分かった。

日本農業気象学会関東甲信越支部HP:www.agrmet-kanto.jp/meetings/