食料農業社会学研究室では、地域社会の活性化や食文化について学ぶことを目的に、実際に現地での体験を通じて学びを深める活動を行っています。今年の11月18日から25日には、世界的に有名な食材の宝庫であるイタリア・パルマを訪問し、フィールドワークを実施しました。
パルマでは、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)の工場、プロシュートディパルマ(生ハム)の工場、バルサミコ酢の工場を見学し、食材がどのように作られ、地域の人々に受け入れられているかを現地のプロフェッショナルから直接学びました。現地で体験することで、教科書だけでは分からない食材作りのこだわりや、その背景にある地域の文化を深く理解することができました。
さらに、ヴェネチア大学やローマ・サピエンツァ大学の大学院生と協力して、地域の住民や生産者を対象に調査活動を実施。パルマの伝統的な食材を支える市民の役割や、地域の連帯感を象徴する「カンパニリズモ(郷土愛)」について、直接インタビューを行い、多くの貴重な意見を伺うことができました。
このプログラムでは、「世界の一流の食文化を学びたい」「実際に現地で感じ、考えたい」という学生たちの熱意が活かされています。参加した学生からは、「世界に誇る伝統的な食材の魅力を現地で体感できた」「イタリアの大学生や地元の人々と交流し、食文化を通じて自分の視野が広がった」といった感想が寄せられました。
食料農業社会学研究室では、こうした海外フィールドワークを通じて、国際的な視野を持ちながら地域社会の活性化に貢献できる人材を育てています。「食」「地域社会」「国際交流」に興味がある皆さん、ぜひ私たちと一緒に未来を切り開く学びを始めませんか?