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考古学実習

 土器と石器の分析方法は、2年生必修の「考古学研究法ⅠA, ⅠB, ⅡA, ⅡB」(毎週2コマ連続した授業。前期4単位、1年で8単位と、結構重い)で学びます。
それに対して、2年生で選択する(必修ではありませんが、それに近い)「考古学実習Ⅰ」(1~2年で2単位、登録を2年生の初めに行う)では次の作業が要求されます。

1.1年次では、前期、後期に1カ所づつ遺跡を見学し、原稿用紙5枚程度のレポートを提出。
2.2年次では、自分の関心に合わせて、旧石器、縄文、弥生、古墳各時代の遺跡群のうち2カ所を選んで、夏休みに日帰りで遺跡(群)踏査に出かけます。踏査前にその遺跡(群)に関して下調べをして、レポートを提出。踏査を踏まえて、20枚前後の本格的なレポートを秋学期に提出します。

なお、考古学専攻では実習費を徴収していませんが、1,2年次の遺跡見学・踏査にかかる交通費はすべて自己負担です。ちなみに1年次は群馬県みどり市岩宿遺跡や埼玉県行田市埼玉古墳群といった、関東圏内の遺跡を訪れます。2年次でも関東圏内の遺跡が中心ですが、古墳に関心のある諸君は長野市大室古墳群を訪れています。
ただ、本人が大学院を目指すのであれば、単位修得にかかわらず、1年生から先輩諸君に混じって、遺物整理、発掘作業に参加するのが望ましいです。
現在明治では旧石器、縄文、弥生、古墳の4調査団が活動しており、実は恒常的にその種の作業を行っています。
したがって、新入生歓迎会の前後に、自分の関心のある調査団の作業を手伝うようにするとよいでしょう。
これが基本的に実習Iの単位となります。

考古学実習Ⅱ(3年生で選択)

古学的研究において、発掘調査を実施するだけでなく、その成果を如何に公表するかも大きな位置を占めます。この授業では、教員指揮の野外調査に参加するだけでなく、その調査あるいは過去明治大学が調査した際に出土した資料の整理、実測、製図等、報告書作成にかかる一連の作業を実地に学び、修得します。
考古学専攻には現在、旧石器、縄文、弥生、古墳時代を対象とする4つの遺跡調査団が稼動しており、夏期休暇中の発掘調査の他、1年を通じて調査報告書作成作業を実施しています。3年次では、この4つのうち自分の関心のある調査に恒常的に参加することで、単位が与えられます。したがって、各調査の研究目的と具体的な作業内容、年間スケジュールについては、1・2年次の時に知っておかなれけばなりません。