茨城県石岡市周辺の大型古墳の体系的測量調査
茨城県南部、霞ヶ浦沿岸地域には古墳時代中期~後期の前方後円墳、大型円墳が多数存在する。これは、石岡市に奈良時代の国府、国分寺・国分尼寺が置かれ、またそれ以前の5世紀に東日本第2位の規模を誇る舟塚山古墳が築かれたことの無関係ではないと考える。しかしながら、20世紀末まではその大多数が未調査であったため、2001年以来、石岡市の南東隣の小美玉市(旧玉里村)、かすみがうら市(旧出島村)、さらに行方市(旧玉造町)所在の古墳を継続して測量してきている。同時に埴輪を採集し、年代を推定、この地域における首長系譜の継続と断絶に迫る。写真は2012年3月、8月測量の舟塚山古墳(茨城大学人文学部と東京学芸大学教育学部との合同調査)。