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2025学部ガイド座談会

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軸となる学びを大切に自分なりの情コミ学を描く

軸となる学びを大切に 自分なりの情コミ学を描く

ーー学生の皆さんは、情コミで培った力を今後どのように生かしていきたいですか。
 高原:「人間」をテーマに研究できればと考えています。情コミの学びに触れる中で多角的な視点が養われ、自分がどんな人間で何に向いているのか客観視できるようになったと感じています。「今後どう生きるか」という人生の指針も立てられた気がします。

米納:私はジェンダーに興味があり、現在は「男性美容」をテーマに研究を進めています。現代社会におけるジェンダーのあり方を考えたときに、女性の権利ばかりが主張されて、男性の権利が侵害されている、男性が生きづらい社会になってきているように感じます。そこで、ファッション・美容の分野と結びつけ、独自の研究に昇華することを思いつきました。将来は、男性がもっと自由に美容を楽しめる環境づくりができる仕事に就きたいです。

濱野:卒業後も情コミを通して身につけた多角的な視点を生かしたいです。卒業まであと1年、これまでの学びをさらに深めていきます。
ーー最後に、情コミを志望する学生の皆さんへメッセージをお願いします。



高原:情コミは、自由度の高いカリキュラムが魅力で、興味のある講義を選択することができます。お勧めの授業は「情報コミュニケーション学入門」。色々な先生方が自分の研究分野について教えてくださるので、情コミの学びの幅広さを体感できると思います。

濱野:1 年次から様々なゼミに所属することができ、多様な意見に触れて視野を広げられるのが情コミの魅力。ここでの学びをきっかけに自分の興味関心を広げていきましょう。

米納:文系理系問わず分野を横断して学びを広げられるのは情コミならでは。国際分野や英語に興味がある方は、ぜひSPICEも受講してみてください。
 鈴木:高校まではある種準備された学びの中で、課題をこなすことが多かったと思います。しかし、大学、とりわけ情コミにおいては学びをすべて自分でカスタマイズしなければなりません。興味を持てば、さまざまな分野から収穫を得られますが、何事にも興味を持たなければ何も得ることができません。どんなことでもよいので、物事に興味を持つ姿勢を高校時代から養っておくことが大切だと思います。

高馬:情コミは、どのような切り口で現代情報社会に問いかけるのかを学ぶ場所です。しかし、本人に主体性がなければ学ぶには厳しい環境かもしれません。「やりたいことが明確でないから」情コミに進むのでなく、「広い視野で物事をとらえたい」といった前向きな姿勢を持った人にこそ来てほしいです。

山内:この学部の特徴は「学際性」「多様性」にあると言いつつも、それは「浅く」「広く」学ぶということではありません。学生の皆さんが、最終的に学びの軸となるものを決められればうれしいです。私の専門は経済学で、ゼミ生には基本的なデータ収集、統計分析まではできるよう指導しています。そういう軸を一つつくっておくと、他分野の知識を吸収し、上手に活用できるようになると思います。他の専門性を持った人たちと協働するには、自分の軸を持たねばならない。最終的に、皆さんが軸となる学びを得られるよう応援しています。

阿部:学生一人ひとりが4年間を振り返ったときに、それぞれの「情報コミュニケーション学」ができあがっていればよいですね。意欲と知的な関心度が高ければ高いほど、応えてくれるのが情コミの学びだと思います。先生方からのメッセージにもあるように、ぜひ自分の軸となる学びを見つけて、主体的に学びを深めていってください。

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