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株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 刀禰真之介さん(2002年卒業)

株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 刀禰真之介さん(2002年卒業)

プロフィール



2002年 明治大学政治経済学学部政治学科学科を卒業後、デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現在アビームコンサルティング株式会社)にコンサルタントとして入社。
2004年 UFJつばさ証券株式会社(現在三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)入社、引受審査部に配属。
2007年 株式会社エンジェルジャパンアセットマネジメント入社、バイサイドアナリスト。
2008年 株式会社環境エネルギー投資入社、ベンチャーキャピタリストとして投資実務とバリューアップを主導。
2011年 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(旧株式会社Miew)創業。
2021年現在 代表取締役として約80名の社員を抱え、企業に対しメンタルヘルスサービスを1000社以上に展開。
大学時代はゼミ活動と投資銀行のインターンに力を入れていた。 中小企業論の森下正先生のゼミナールに所属。

現在の仕事について

会社としてはメンタルヘルスに関するサービスを官公庁、大手中小ベンチャー企業に提供しています。
概ね、当社サービスは業界のデファクトとして認知されていますが日本の第一想起にはなっていないため、企業人事から第一想起になってもらい選んで利用し続けていただけるサービスになることが目標です。
日々の活動は現社員ではやりきれないところの補完(営業、マーケティング、ファイナンス、新規事業推進、人事企画(採用、研修、労務)、コンプライアンス対応)等幅広に対応しています。

現在の仕事を選んだきっかけは?

大学生の時に弟が千葉大学の医学部に行くことになった際「将来、一緒に仕事をしよう」という兄弟の約束をしました。
10年後サラリーマンの時に身体を壊しHCUに入院した際、弟の計らいで一命を取り留めました。
医療業界に恩返しをしたいという思いから医学会向けのサービスから2011年に起業し今に至ります。メンタルヘルスに行き着いた背景は自社の社員が病んでしまったこと、義妹が「産業医をやる切欠がない」ということから今後くる社会課題に気づき今に至ります。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?



起業家は大変だろうと思っていましたが、「起業家」ほど自分にあっている職業はないと思っています。
社会を前進させることに貢献できるのが起業家であり、良い意味でギャップがありました。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

お客様や社員から感謝の意をいただく時はすべからく嬉しいので選べません。

また一番つらかったことや苦労したことは?

組織を壊してしまったことです。全て自分の不甲斐なさが要因でした。
当時離職してしまった社員には申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当の意味での「利他の精神」「他責思考からの脱却」を理解する切欠になりました。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

3年生からのゼミ活動で課題設定し、その課題に対して周辺事象を調査(座学)し、実際に現場に出向き情報収集を行い、一つの合理的な結論を出していくことは多いに役に立っています。
当時は「組織のあるべき論」について、考察し20万文字以上の論文に仕立て上げてその理論の実践を起業後に行いました。一部正解、一部間違っていたと認識しており、今の仕事に多いに生かされています。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

今はわからないのですが、当時の政治経済学部は学生の自主性を多いに尊重してくれました。その環境自体に救われました。
また、3年生からゼミに所属し真剣にチームで決めた課題設定に研究できたことです。
是非、学生の皆さんにはゼミに所属し「突き詰めることの楽しさ」を感じてもらいたいです。同時に、独自にアウトプットの重要性を感じてもらいたいなと思います。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。



大学生に如何に「真剣になれるか」は人生の分かれ道です。
何でもいいです。「夢中になれる何か」に取り組んでください。
「夢中」になれることさえできれば、あとは自分の人生に夢中になるだけです。
明治大学生らしく泥臭く、ガムシャラに生き抜く術を身につけて、いつか一緒に社会を前進させましょう。