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国際連合開発計画(UNDP) 岡本カミンスキ健さん(2004年卒業)

国際連合開発計画(UNDP) 岡本カミンスキ健さん(2004年卒業)

プロフィール



2004年明治大学政治経済学部経済学科を卒業後、オックスフォード大学大学院に進学。
大学院卒業後は、会計系コンサルティング・ファームのデロイト・ロンドン事務所に就職し、その後国際連合開発計画(UNDP)に入所。
現在は、ニューヨーク本部人事部に配属。入社8年目。大学時代は語学・統計学に力を入れていた。安藏伸治先生のゼミナールに所属。

現在の仕事について

国連開発計画(UNDP)同僚と。右端が本人

現在の主な担当業務は、人事データの分析です。
国際連合開発計画(UNDP)は、160以上の国と地域で活動しており、多くの人事データは各国にある現地オフィスが収集して日々更新しています。
最近の分析ツールの発達のお陰で、これらの膨大なデータを様々な角度から分析できるようになり、戦略判断に役立てられるようになりました。
また、もっと多くのLGBTIや障害を持つ方などが国連で働けるような仕組み作りも行っていきたいです。

現在の仕事を選んだきっかけは?

元々国連には漠然とした興味があり、大学生の頃に参加した国連大学のグローバルセミナーにて「国際公務員へのキャリアパス」が具体的にイメージできるようになり、将来のキャリアとして真剣に捉えるようになりました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

国連では様々な国籍の人が同僚として働いているのですが、自分がステレオタイプとして想像していた「この国の人ってこんな人」というのうが結構間違っていたことですね。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

アフガニスタン・カブール空港にて空港建設を援助した日本への感謝の石碑

アフガニスタンに出張で行った際に、日本の援助で建てられたカブール空港で沢山のアフガニスタン国旗と一緒に日本の国旗も掲揚されていて、日本への感謝の石碑が建てられていることを見つけた時です。

また一番つらかったことや苦労したことは?

国連での勤務は基本的にずっと海外勤務が続くので、日本の家族や友人と頻繫に会えないのは辛いですね。
もちろんその分やりがいもありますが、コロナ渦の中でも日本を離れて海外で生活し続けるのは大変でした。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

国連本部前の職員食堂にて同僚と。右側が本人

現在国連の膨大なデーターから仮説を立てて、それをITシステムを使って分析する仕事をしており、分析手法には学部時代に統計分析の安藏ゼミで学んだものを用いています。
また、英語でのプレゼンテーションを数多くこなす必要があるのですが、政治経済学部のACEプログラム(英語実践力特別強化プログラム)で20年前に習った英語でのプレゼンテーション・テクニックが今でも役立っています。18歳の生意気盛りの自分を暖かく育ててくれた先生方には大変感謝しています。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

政治経済学部には実践的な英語力を養成する講座が1年時からあり、4年間を通じてこの講座に通い続けたことが語学力の基礎となっております。
3・4年時の専攻は社会データの統計分析で、安藏ゼミに所属していました。
また、大学3年時にオーストラリアのアデレード大学に1年間交換留学しました。学部時代の先生方が語学や統計分析の基礎トレーニングをしっかり行ってくれたことが、その後の進路に繋がりました。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

日本の大学生・社会人向けのセミナーにて。中央奥が本人

私は明治大学の大学院には不合格でしたが、オックスフォード大学の大学院には合格しました。
そのくらい明治大学はレベルの高い大学ですので、世界一流の学習環境を是非フル活用して下さい。