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株式会社小学館 園田健也さん(1994年卒業)

株式会社小学館 園田健也さん(1994年卒業)

プロフィール



1994年明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、株式会社小学館に入社。
現在、出版局学芸編集室長として書籍作りに勤しんでいる。入社28年目。
大学時代は小西德應先生のゼミナールに所属し、他大学と闘うディベートを経験した。

現在の仕事について

仕事中

私の部署は、幼児から大人まで幅広い読者を対象に「学び」という言葉に当てはまる書籍を作っています。
私自身は池上彰さんの書籍シリーズや小学生向け児童書、一般向けノンフィクション作品等を出しています。
その他、部下にあたる編集部員の企画立案に助言したり、編集部員がつくる書籍のゲラ(原稿)のチェックを行ったりします。
私自身も含めて、私の部署からベストセラーやロングセラーを出すことが課題であり目標です。

現在の仕事を選んだきっかけは?

雑誌や書籍をよく読んでいたので、そういうものを作る側になりたいと思いました。
小学館を選んだのは『小学一年生』などの学年別学習雑誌(現在は『小一』のみ)や小学館のコミックス等を読んでいたからです。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

学生時代、編集者とは原稿を受け取って本にする職業くらいに思っていました。
今は企画を立て誰に執筆を依頼するか、デザイナーを誰にするか、どう売るか等、様々なことを考える、幅の広い仕事だと捉えています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

福岡伸一先生と

自分が関わった書籍を読んでいる人を書店や電車内で見かけると、うれしくなります(滅多にないです)。
それから、一流のスポーツ選手やあこがれの作家、優秀なデザイナーなどと仕事をし、本ができたときは心が弾みます!

また一番つらかったことや苦労したことは?

ある時期に刊行を予定している書籍が、準備が間に合わなくて発売を延期することがあります。
刊行に合わせて宣伝など、いろいろなスケジュールを組んでいるのが台無しになるわけで、胃が痛みますし、つらいですね。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

池上彰さんと(右端が本人)

世界各国の歴史を扱う本を作っているので、勉強した政治学が役立っています。
それに限らず、政治経済学部でも文化人類学から、文学論、語学さまざまな学問を学べます。これらが本の企画を立てるときのベースになっていると思います。
またゼミの恩師である小西德應先生には、卒業後25年以上経っても、政治関係でわからないことがあるとよく質問していまして、設問にある「生かされている」というレベルではなく助けていただいています。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

普通の講義は当然大事ですが、あえて言うなら語学です。
夏の英語のセミナーは英語漬けになれるのでお勧めです。第二外国語だけでなく、他の言語もやったほうが良いです。
卒業後にドイツ語の勉強をしましたが、卒業後に時間を取って勉強するのは大変です。 あとはゼミナール活動。徹底的に勉強するゼミを選んでほしいですね。
普段のテスト勉強とは違う、切磋琢磨するような経験をしてほしいです。共に勉強した仲間は一生の友達になると思います。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

大学を徹底的に活用してください。
勉強したければ各分野の専門家がそろっています。語学だって、卒業後に語学学校に行くより格安。
就職活動でも、卒業生を活用して、訪問して話を聞いてください。利用しないと損ですよ!