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国税庁 一ノ谷里菜さん(2019年卒業)

国税庁 一ノ谷里菜さん(2019年卒業)

プロフィール



2019 年明治大学政治経済学部経済学科を卒業後、国税庁に入庁。
現在、大阪国税局西宮税務署個人課税部門に配属。入庁3年目。
大学時代は、ゼミ活動、アルバイトに力を入れていた。勝悦先生のゼミナールに所属。

現在の仕事について

現在は税務署で、個人事業者の方の所得税や消費税について、申告の相談や調査、指導を行っています。
来署された納税者の方の申告相談を受けたり、個人事業者の方の自宅や事業所を訪問し、事業概要の聴取や帳簿等を確認することで、申告内容に誤りがないか調査したりしています。
申告納税制度の下、納税者による適正な申告が行われるよう、法令解釈や事務手続きについて、分かりやすい説明を心がけるとともに、自発的な納税が行われるよう指導を行っています。

現在の仕事を選んだきっかけは?

公務員に興味を持ち始めた大学3年時に、駿河台キャンパスのアカデミーコモンで行われた国税専門官の説明会に参加したことがきっかけです。
公務員の中でも、税という専門性を身につけながら働ける職場に魅力を感じました。最終的に、総合職という立場で入庁しましたが、皆さんも、少しでも興味を持つ説明会には、是非積極的に参加してみてください。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

公務員というと、堅い雰囲気の職場、真面目過ぎる人が多いというイメージでしたが、納税者の方と接する機会が多いためか、コミュニケーションの取り方や人との接し方などが上手な人が多く、明るく相談しやすい雰囲気の職場でとてもギャップを感じました。

仕事をしていて一番うれしかったことは?



1年目に所属していた人事課で採用活動を担当していた時の経験です。
初めて1人で京都へ出張し、行った採用説明会で、とても不安でしたが、それをきっかけに国税庁に興味を持ち、入庁してくれた方がいたことです。1年目から責任のある仕事を任せられ、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

また一番つらかったことや苦労したことは?



現在所属している税務署では、納税者の方と直接お話する機会が多く、正しく納税していない方へご連絡することもあります。
納税や申告などの制度について、十分に理解されていない方に対し、どのような説明をすれば納得していただけるか、日々試行錯誤しています。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

2年目に出向していた財務省主税局調査課では、中長期的な税制の在り方を検討する議論の素材を提供する役割を担っていました。
経済成長に伴う税収の変動、税・社会保障による再分配前後のジニ係数の推移、税・社会保険料の負担率の推移など、様々なテーマがありましたが、基礎的な経済学の知識を学んでいたからこそ、資料作成時に自分の意見を上司に伝えることができました。在学中学んだ知識(ミクロ、マクロ、経済政策、経済史等)は、今、現状の社会をどのように捉えていくかを考える基礎になっているのだと実感しています。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

税務署では、英語を母国語とする納税者の方と話す機会があり、また、財務省主税局でも、国際機関との面会等の対応がありと、英語力はどの職場でも必須なのだと実感しています。
政治経済学部は、英語力向上のための独自の支援や授業が充実しています。在学中は、学部主催のTOEIC受験や留学準備講座の受講、シドニー交換留学生とのサマーキャンプへの参加と、積極的に英語を学習していました。
大学では、学部の授業はもちろんのこと、英語を集中的に学ぶことができる貴重な機会ですので、是非積極的に英語プログラムに参加してほしいです。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

授業、サークル活動、アルバイトと忙しい日々かと思いますが、卒業後、どのような将来を歩みたいか、在学中に是非一度立ち止まって整理してみてください。
政治経済学部は、学べる事が幅広く、将来の可能性の幅が広いことが特徴だと思います。たくさんの方の話を聞き、自分の納得できるまで悩み抜いて、希望する将来を描いてほしいです。