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千葉県庁 足立悠さん(2016年卒業)

千葉県庁 足立悠さん(2016年卒業)

プロフィール



2016年明治大学政治経済学部地域行政学科を卒業後、千葉県庁に入庁。
現在、病院局千葉県がんセンター事務局に配属。入社6年目。
大学時代はゼミ活動とサークル活動に力を入れていた。西村弥先生のゼミナール(行政学)に所属。

現在の仕事について

1階総合受付

現在、県立のがんセンターという病院の事務局に勤めています(3年目までは報道広報に関する部署で、県民の意識調査を行う広聴業務を行い、4年目から今の仕事をしています)。
主な業務は、治療に必要な医療器械の購入や建て替え中の病棟に関わる工事の発注と管理、運営の事務的な支援をしています。
病院は、患者さんに対して治療を行う施設であり、医師や看護師による医療行為が中心的な仕事ですが、それに付随するたくさんの事務的な業務があります。医師や看護師ができるだけ医療行為に集中できるよう、それらの事務的な業務を滞りなく行うのが役割です。

現在の仕事を選んだきっかけは?

母親がもともと小学校の教師をしていたことから、学校教育に興味をもったことがきっかけです。
学校教育に対して、教師を支える形で携われないかと考え、公務員を考えるようになりました。併せて、子どもの頃から良く千葉県内に出かけることが多かったことから、県全体のことに携わる仕事もしたいと思い、千葉県庁を選びました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

2階外来受付

学生時代、県庁は様々な政策分野ごとに部署が分かれており、取り組む内容が少しずつ異なるだろうとイメージしていましたが、実際に勤めてみると、全くの別会社と思うほど取り組む内容も仕事の内容も違っていました。特に、病院の事務局へ勤めることは全く想像していませんでした。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

昨年、がんセンターでは新病院の建設を行い、新たな建物へ病院全体の引越しを行いました。
私は事業の補助的な立場で関わりましたが、患者さんを含め無事に引越しが完了した際に、当時事業を統括していた副病院長から直接ねぎらいの言葉をもらったことがうれしかったです。

また一番つらかったことや苦労したことは?

前述の病院引越し事業は、当然ながら病院職員全員にとって初めてのことであり、事業を進める中で常に想定外の対応事項が発生しました。
これらに、引越しまでの短い期間で対応しなければならない一方、通常業務も進めなければならず人手が足りない中で仕事をしたことが一番苦労しました。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

在学時に行政や法律の授業で学んだことは、そのまま県庁内での仕事を進めるうえでの前提知識となることから役立ちました。
ただ、最も役に立ったことはゼミナール活動で学んだ、「自分の考えをまとめる」「他の人と意見を交わす」ことです。県庁の業務は、県民はもちろん、自分の部署や他部署、知事と多様な立場の人々の意見をまとめていかなければなりません。その中で、そもそも自分はどう考えているのか、そして他の人とどのように意見を交わすのか、ということをゼミで学べていたことがとても役立ちました。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

3年生時の地域行政学科独自の「地域研究インターンシップ」がおすすめです。
通常のインターンシップは民間企業への訪問となりますが、地域行政学科では政治家や地方自治体のもとへ訪れることができます。私は市議会議員のもとで1か月ほどインターンをしましたが、この活動で「そもそも政治家の仕事とは何か」「地域にはどのような人々が暮らしているのか」を、身をもって学ぶことができました。これは今の仕事に向かう姿勢を形作っています。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

大学生と社会人では、「人から求められること」が大きく変わります。
そのため、最初は大学で学んだことが社会では「すぐに役立たない」と思われるかもしれません。しかし、今皆さんが学ばれていることは社会で活躍するための大きな土台となります。単純な知識としてだけでなく、考え方や感じ方を磨くという意識も持ち政治経済学部を学び尽くしてください。