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財務省 祖父江渉さん(2019年卒業)

財務省 祖父江渉さん(2019年卒業)

プロフィール



2019年明治大学政治経済学部地域行政学科を卒業後、財務省に入省。
現在、福岡財務支局経済調査課に配属。入省3年目。大学時代はサークルなど課外活動やゼミ活動に力を入れていた。ジョージ・ジョニー先生のゼミナールに所属。

現在の仕事について

現在は、様々な統計や企業へのヒアリングから得た情報を基に、当局管轄の福岡県、佐賀県、長崎県の経済動向を調査・分析しています。
さらに、昨今は新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの企業がポストコロナに向けて事業や組織の構造改革を進めており、そうした地域企業の課題や対応策なども調査し、省内外へ、調査・分析結果を発信する役割を担っています。こうした経済調査は、政府の政策立案の基盤となっており、大きな責任とやりがいを感じています。

現在の仕事を選んだきっかけは?

Web会議ツールを用いて企業の担当者から話を伺う様子

日々の暮らしや在学中の学びを通じて、あらゆる行政機能の重要性を強く認識し、公共のために働きたいと考えていました。
日本の財政が苦しいことは周知の事実で、限られた予算や資源をどう配分するか、ということに大きな意義を感じ、財政を司る財務省を選びました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

上司は厳しい方が多そうだという印象を持っておりましたが、むしろ温厚な方が多くいらっしゃいました。
また、最近は長時間労働の是正のために、組織も働き方改革に非常に積極的で、印象よりずいぶん働きやすい環境だと感じています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

モニターを用いて局内幹部に説明をする様子

組織をまたぐ業務要領を作成した際に、関係各所の要望を受けてゴールがなかなか見えない中、探り探りで文言に落とし込み、まとめ上げたときは、大きな達成感を感じました。
地道ですが、こうした原案の作成や関係者の調整が行政官の醍醐味なのだと思います。

また一番つらかったことや苦労したことは?

入省1年目で右も左もわからない中、緊急かつ重要な国会対応業務で課内が慌ただしい日がありました。
私も忙殺されて、託された仕事を的確にこなせなかったところ、上司に「今日のところは君はもういい。」と言われてしまったことが、最も辛かったです。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

入省後の研修にて同期と撮影した写真

学部の講義やゼミを通じて培った政治経済に関する知識はもちろん、より抽象的な論理的思考力や文書・資料作成能力、説明力といった社会人の基礎能力も現在の仕事に直結しています。
日常的な関係者に対するメールやプレゼン資料などには、文章を書く力、分かりやすい資料を作成するセンス、物事を明快に説明する力などが必要ですが、あらゆることが在学時に講義やゼミで先生方からご指導いただいたことの応用だと感じています。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

講義は、木寺先生の政治学、西村先生の行政学、加藤先生の社会保障論が特に印象深く、非常に勉強になりました。
政治経済学部は留学や資格取得支援など様々な制度が充実していますが、特に地域研究インターンシップ(地域行政学科生のみ履修可)がおすすめです。私は墨田区役所にお世話になり、東京2020大会に向けた地域気運醸成事業に携わりました。行政に対する理解を深める貴重な機会になりましたし、単位認定を受けられるので良いこと尽くめです。 

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

興味・関心事を深めたり、新しいことに挑戦したり、今を懸命に過ごすこと。
そして、そこから広がる一つひとつの学びや出会いを大切にして欲しいです。私自身も、そうやって積み重ねたものが礎となり、仕事をするうえで確かな自信につながっています。