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図書印刷株式会社 小泉萌さん(2014年卒業)

図書印刷株式会社 小泉萌さん(2014年卒業)

プロフィール



2014年明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、図書印刷株式会社に入社。
現在、第2情報デザイン営業本部に配属。入社8 年目。大学時代は、ゼミナール活動に力を入れていた。重田園江先生のゼミナールに所属。

現在の仕事について

図書印刷の壁掛けカレンダーです!売り物ではなく、年末にお客様にお配りしています。本棚をイメージしたデザインです

BtoBで、出版社などの商品製造や、一般企業の販促のお手伝いをしています。
私は入社当初から営業に所属しているのですが、得意先様からいろいろなご要望・悩み事を聞き、それをクリエイティブ部門や製造部門に伝え、形にする役割を担っています。
具体的に出来上がるものは、書籍、カタログ、ステーショナリー、会報誌、WEBページなどです。製造だけでなく、販促を含めてお任せいただけることや、デザイン制作も含めてご依頼いただくことも少なくないです。

現在の仕事を選んだきっかけは?

自分は目に見えない商品(証券や保険、銀行、システム系)よりも、目に見える商品を作り上げ、提供する方がしっくりくるな、と思い、印刷会社を何社か受けました。(他にも広告代理店やメーカーなども受けました。)
漫画や雑誌、文具が好きだったこともかなり影響しています。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

数ある会社の中でも、印刷会社は物が多いのではないかと思います。特に営業フロアには、事務的な書類の他にも出来上がった見本などがたくさんあります

これほど製造知識が必要で、品質設計が重要だとは…と日々感じます。
営業と言えど、すでに出来上がっているものを売りさばいているわけではなく、お客様のオーダーメイドによるものづくりをしています。
そのため、材料の特徴と使用用途との兼ね合い、生産設備の仕様、デザイン上の問題など、様々な条件をクリアしながら、なるべくお客様の理想に近い仕上がりになるよう努力しています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

実際に作ったものが店頭などで売られていると誇らしくなります。(と同時に不良発生してないよね、と若干チェックします。)
一度、元重田ゼミ生同期が出演していた劇を観劇していたところ、私が担当したハードカバーの日記が偶然出てきてかなり驚いたことがあります。

また一番つらかったことや苦労したことは?

部署編成や営業方針が変わり、今はほとんどやっていませんが、新規営業をやっていたときはかなり苦労しました。
アポなしで、飛び込み訪問を行うのです。何度やっても緊張しました…。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

政治経済学部-政治学科の学びは、仕事だけでなく、生きていくうえでかなり有意義な勉強でした。
政治は、人々の教育、家族の在り方、結婚、賃金、年金、宗教の自由、あらゆることを決定しています。
自分が属している社会の状況を知ること、それに対して自分の意見を持つこと、他人の意見は他人の意見として認知することの重要性は、政治経済学部だったからこそ学べたことだったと感じています。特に「他人の意見は他人の意見として認知すること」は、仕事するうえでも意識していたほうがスムーズに人間関係が築けるかもしれません。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

好きだった授業は、重田先生の「現代思想」と、黒崎先生の「日本文学」と、山内先生の「民俗学」と、、、本当にたくさんありますし、今でもよく思い出します。
普段の授業を楽しく受けていただけなのですが、政治経済学部には学生顕彰制度があり、成績優秀生の枠で選考していただいたため、金銭的に助けられました。1年生の時は特にその制度の存在を知らず、当然申請なども行っておらず、そういった恩恵があるとは思っていませんでした。しかも2年生以降も対象となるため、非常に普段の授業の頑張りがいがありました。本当にパワーのある大学・学部です。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

大変な世の中ですが、皆さま健やかに楽しく、明大生活をお過ごしいただければと思います!
私のように、会社に就職することを見据えている方が多いと思いますが、あまり就活を意識しすぎなくていいのかなと…。これは在学中からの考えなのですが、企業や法人に勤めていなくても、自分でお金を稼いでいなくても、住む家が無くても、生きている人はみな“社会人”です。企業に勤めている=立派というわけではないですし、仕事ができることより人間ができていることの方がずっと大切だと感じます