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近藤勝義さん(2009年卒業)

近藤勝義さん(2009年卒業)

プロフィール

後列右から4人目が本人

2009年、明治大学政治経済学部経済学科を卒業後、有限責任監査法人トーマツ(2009/3~2014/7)、PwC税理士法人(2014/8~2016/7)、アブダビ石油株式会社(2016/9~2018/8)、シンガポールにおける統合型リゾート運営会社(2019/2~2021/9)に勤務。
大学時代は良い学業成績を収めること、公認会計士試験の勉強、体同連(明治アルバトロス)に注力。新田功教授のゼミナールに所属。
在学中4年次に公認会計士2次試験に合格し、2012年に公認会計士登録。2011年に米国ワシントン州公認会計士資格取得。TOEIC980点。

現在の仕事について

納期順守、迅速な対応、業務の質といった観点でやれることをやる、というスタンスで仕事に臨んでいました。
加えて、各社での業務にあたり必要となる知識は、自ら学習し補うよう、心がけていました。これまでの職歴を通じ、法律の重要性を強く感じ、現在は、法律関係の資格取得を目指しています。

現在の仕事を選んだきっかけは?

新卒時:採用面接と資格試験を比較した際、後者の方が私に適性があると判断したこと、専門職の安定性から選択しました。
新卒以降:業務経験を重ねるにつれ、自分に必要な能力や経験が見えてきたことから、転職をしています。具体的には、監査法人や税理士法人では顧客サービスの提供が主眼でしたが、そのサービスを受ける側はどうなのかという側面を理解し経験することで、視野が広がるという形です。海外勤務は、英語の必要性と実用性の観点、および、チャレンジできる年齢という側面からチャレンジしました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

学問と仕事の相違を感じました。
まず目的ですが、学問は学問として完結しているおり、論理的かつ単純化されている(所与の条件における結果として捉えることができる)という印象でした。
一方、仕事は現実的な着地点、すなわち理論的に考えたことではなく、あらゆる制約を考慮した中での結果が求められます。そのため、社会人歴が浅い頃、そのギャップの埋め方等、対処方法が不明で苦しみました。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

監査法人や税理士法人で勤務していた時は、外向き業務(会計や税務にまつわる顧客サービス業)になります。
そのため、顧客から評価を頂く等、結果が出た時が該当します。事業会社(アブダビ、シンガポール)では、経理・財務・企画等の仕事でしたので、内向き業務(例:経営陣の意思決定支援、監督官庁・監査対応)が中心になります。この場合、関係各社との良好な関係性の維持によるコミュニケーションの円滑化や会計監査等での指摘事項の削減、といった目に見えない側面で結果が表れた時が該当します。

また一番つらかったことや苦労したことは?

監査法人や税理士法人で勤務していた時は、学問と実務の違い、仕事の速さ、着地点の把握、知識のアップデート等、やるべきことの多さに圧倒されました。
事業会社(アブダビ、シンガポール)で勤務していた時は、外国人が相手になりますので、言葉の伝え方(日本語と英語の違い)や文化の相違(イスラム文化の理解)への順応が該当します。加えて、目上の方に仕事をして頂く立場も経験していますので、コミュニケーション方法(相手に敬意を払いつつ、必要な自己主張をする)も該当します。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

学問の面で行くと、数学が関わる科目を履修していたのは大きいと思います。
数学的思考、すなわち論理的思考は、主流になっています。その他の面では、学習を継続すること、複数のことを同時に遂行すること等、学生時代に積み重ねたことが生かされていることは間違いありません。
例えば、社会人になった後、必要性を感じた科目等の学習とその効果を測定するために取得した資格(米国公認会計士等)は多いです。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

おすすめの授業:私の所属していた新田功ゼミナールをお勧めします。
当ゼミでは、英語の重要性を当初から強調されており、英語に対する意識が変わったと思います。また、外書購読、本の内容に関するプレゼン(ゼミ生で持ち回り)、伝統芸能鑑賞、ゼミ旅行等、学問そのもののみならず、必要なスキルを身につけることもできます。社会人になればおのずと本は読むことになりますし、プレゼンも必須です。学生時代にはその必要性と重要性をわからなくてもやっておくことは重要です。また、日本伝統芸能鑑賞は、年齢を重ねるとともに、とてもよい経験をさせて頂いたのだなと感じます。とりわけ、海外経験を積んでから、そう感じます。また、私の代は幸いに、海外(韓国)にゼミ旅行へ行き、現地の大学生と交流も図れたのでラッキーでした。

プログラム:交換留学制度が導入された頃だったと思います。今思えば、その制度を利用し海外経験をするとよかったと思う時があります。また、功労者(例:スポーツ、課外活動)や難関資格現役合格者等に対する表彰制度は、モチベーション向上につながるので良いと思います。
学部独自の支援:大学3年時、学部成績優秀者として表彰されました。新卒採用時のアピールの1つになること、大学での学業成績向上といった効果があり、よかったです。有難うございました。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

自分の時間を自由に使える最後の期間と思い、有意義な学生生活を過ごしましょう。
社会人になると勉強の必要性を感じる場面が多いはずです。時すでに遅し、とならないよう勉強習慣は学生の頃から身につけましょう。学生時代の友達は大事にしましょう。いつか自分を助けてくれますよ。