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2013年度延世大学短期留学実施報告

2013年10月14日
明治大学 政治経済学部

延世大学生との意見交換会の様子 使用言語は英語延世大学生との意見交換会の様子 使用言語は英語

タプゴル公園にてタプゴル公園にて

日中韓三国協力事務局にて日中韓三国協力事務局にて

延世大学短期留学プログラム(9月1日~9月15日)が無事終了いたしました。

本プログラムは、政治経済学部の留学促進プログラムのうち、「アジアで活躍するグローバル人材」の育成を目的したものの一つです。延世大学原州キャンパスにて英語で行われる専門講義の受講とソウルで政治経済に関わる諸施設の訪問をする中で、韓国の政治・経済・社会・文化・歴史に対する理解を深めるとともに、日韓関係やさらには北東アジアの国際関係全般を考えるという内容のものです。応募資格として韓国語力は問われません。今年度は小西教授、堀金教授の引率のもと、10名の学生が渡航しました。

 

・延世大学

 

延世大学原州(ウォンジュ)キャンパスにあるCollege of Government and Business で、英語で行われる専門講義に2週間参加しました。30科目以上ある専門科目の中から、各学生とも各自の興味と専門に応じて、任意で聴講しました。

また滞在中は、延世大学教授方の声掛けで集まった延世大学「サポーター学生」が、滞在していた寮のことから生活のことまで手厚くサポートしてくれました。明治大学生・延世大学生の意見交換会も通じて交流を深めた学生たちは、2週間の滞在が終了するころには非常に良い友人となったようでした。

 

・ソウル

 

授業のない1週間目と2週間目の週末を利用して、ソウルで歴史や政治・経済関連施設・期間を訪問し視察を行いました。1週間目には日本大使館弘報文化院で山後副院長より日韓関係の現状についての説明を受けたり、韓国と北朝鮮との国境にある38度線ツアーに参加して南北の緊張を肌で理解しました。また、3・1独立運動の端緒となったタプゴル公園や韓国最大の宮殿である景福宮を訪れました。

 

2週間目には、大統領府青瓦台ツアーに参加するとともに、日本貿易振興機構(JETRO)ソウル事務所で大砂所長より韓国経済と日韓経済関係についてのブリーフィングを受けました。さらに日中韓三国間の協力を促進してゆくために2007年設立された国際機関、日中韓三国協力事務局では、事務局長・日本人スタッフとこの三国間関係の問題点や「国際機関で働くこと」について懇談する機会を得ました。さらに、西大門刑務所歴史館の視察を通して日本の植民地時代の朝鮮半島を理解したり、独島(竹島)体験館を視察して、韓国側から見たこの島をめぐる歴史観を知るなど、さまざまな経験を通して、昨今多くの問題を抱える日韓関係について、新たな視点を得ることができました。

最終日には、年一回開催される日韓交流最大のイベント「日韓交流おまつり2013」に参加し、多くの問題を抱えつつも、一層の交流を進めようとしている重要な隣国関係、日韓関係の現在を理解しました。