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政治経済学部

【政治経済学部】鎌田ゼミが岡山県勝田郡奈義町へヒアリング調査を実施

2025年03月27日
明治大学 政治経済学部事務室

なぎっ子こども園なぎっ子こども園

奈義町役場奈義町役場

 政治経済学部 鎌田健司ゼミナールは202534日から6日にかけて、出生率の高さや子育て支援の充実度で全国的に知られる岡山県勝田郡奈義町(以下、奈義町)にヒアリング調査を実施しました。

   奈義町は岡山県北東部に位置し、北部には那岐山、北西部に自衛隊日本原駐屯地・演習場がある人口約5,500人の町です。女性が生涯にもつ平均的な子ども数の指標である合計特殊出生率は2005年に1.41であったものが、2014年には2.812019年には2.95を達成し、若年層に対する定住対策や就労支援、手厚い子育て支援策が功を奏してきたことが評価され、2023年には当時の岸田文雄総理大臣が視察を行うなど、「子育て応援宣言のまち」として全国的に知られています。

   担当教員の鎌田准教授は2024年度に奈義町から「出生率要因分析官」に任命され、人口動態調査や国勢調査、アンケート調査を用いて奈義町の出生率が高い要因をデータ分析により明らかにする研究活動を行っています。その成果の一部は、2025128日に開催された「第2回全国子育て応援会議」にて報告がなされ、今後、報告書として取りまとめられ、公開される予定となっています。アンケート調査の実施にあたり、ゼミ活動としてアンケート調査の質問票の作成実習を行い、その一部が実際の調査にも反映されています。

   今回、データ分析から見えてきた成果の解釈の幅を拡張し、かつデータから見えない様々な生活実態や子育ての状況を把握するためにヒアリング調査を実施しました。鎌田ゼミナールから、3年生の前川侑輝、2025年から入室予定の清水皓介、松田怜大の3名とともに、幼稚園・保育園を統合した「なぎっ子子ども園」、子育て世帯の出会いの場、地域住民との交流活動拠点である「なぎチャイルドホーム」、子育て世帯が短時間で従事することができる仕事を紹介する「なぎしごとえん」、そして奈義町役場で子育て支援の現況についてヒアリング調査を行いました。

   ゼミ活動はデータ分析が中心ですが、今回のようなヒアリング調査を通じて、学生の考える力やデータ分析からは見えない人々の生活や行動を理解することによって、多角的に物事を捉える力を育成が可能となるような実習も含めて活動していきたいと考えています。