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政治経済学部

【政治経済学部】茨城県私立茨城高等学校で高大連携特別講座を実施— 高校1・2年生約50人が平口良司教授の授業を体験 —

2026年03月09日
明治大学 政治経済学部

同校卒業生の木元さん同校卒業生の木元さん

「格差が固定化しない社会の仕組みとは」と題した講義を行う平口教授「格差が固定化しない社会の仕組みとは」と題した講義を行う平口教授

 明治大学政治経済学部は3月7日、茨城県私立茨城高等学校にて高大連携特別講座を実施しました。

当日は同校の1・2年生約50人が参加し、大学での学びを体験しました。

この取り組みは、地方における広報活動の一環として、高校生に大学教育の魅力を直接伝え、本学および政治経済学部への理解と親近感を高めることを目的としています。

まず初めに、政治経済学部事務室の職員による大学説明が行われ、学部の特徴や学びの内容、進路などについて紹介がありました。

続いて、同校の卒業生である経済学科4年生の木元莉緒さん(野澤千絵ゼミナール)が登壇し、自身の大学4年間を振り返りながら、講義や専門演習(ゼミナール)での取り組み、資格取得への挑戦、学生生活のリアルな体験を語りました。

高校生にとって、身近な先輩の話は大学生活を具体的にイメージする貴重な機会となりました。

後半では、平口良司教授による「格差が固定化しない社会の仕組みとは」と題した講義が行われました。

まず、経済学が「企業・個人・国家間で行われる多様な取引の背後にある法則を分析する学問」であることを説明し、経営学との違いにも触れながら、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済成長論など、多様な研究分野が存在することを紹介しました。

講義は現代社会が抱える「経済格差」の問題に進み、所得格差をどのように測るのかを具体例とともに解説しました。

トップ10%の所得占有率や貧困率・子どもの貧困率などの指標をもとに、近年、日本でも格差を深刻な社会問題として捉える人が増えていることが示されました。

また、所得だけではなく資産格差が拡大している現状にも触れ、高校生にとっても身近な社会課題であることを伝えました。

さらには、日本の所得・資産格差を諸外国と比較し、トップ10%の所得格差は欧米と比べて極端ではないものの、イノベーションの低迷と関連している可能性があると指摘しました。

また、機会の不平等が経済成長にマイナスの影響を与えることや、学歴や雇用形態が固定化することで社会的流動性が低下している日本の現状を示し、格差の持つ社会的な影響を丁寧に解説しました。

講義の終盤では、格差の固定化を防ぐための方向性として、従来型の再分配政策が政府債務や税負担の制約から限界があることを踏まえ、雇用格差の是正に向けた教育訓練投資の重要性や、親が大学進学をしていない「ファーストジェネレーション」の学生への支援の必要性が強調されました。

講座終了後には多くの生徒から質問が寄せられ、「大学で専門分野をどのように選ぶのか」「ゼミではどんな活動をするのか」「政治経済学部での学びは将来どんな進路につながるのか」など、進路選択に直結する内容が多くみられました。

高校生にとって、大学での学びや社会とのつながりを知る有意義な時間となった様子がうかがえました。

明治大学政治経済学部では、今後も地方高校との連携を通じて、高校生が進路を考える際の一助となる取り組みを継続し、学問の魅力と社会的意義を発信していきます。