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EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 髙橋泰斗さん(2019年卒業)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 髙橋泰斗さん(2019年卒業)

プロフィール



2019年、明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、英サセックス大学国際開発大学院修士課程(環境政策)、蘭マーストリヒト大学公共政策大学院修士課程(公共政策)、国際連合大学マーストリヒト技術革新・経済連携研究所修士課程(公共政策)を経て、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社に入社。
現在、Advisory Consulting Group(ACG)に配属。入社1年目。大学時代は、英語学習、留学に力を入れていた。
石山徳子先生のゼミナールに所属。神奈川県私立鎌倉学園高等学校卒業。

現在の仕事について

新規事業策定支援、PMO(Project Management Office)支援などを経験しています。どの案件も日々の業務が社会課題へのアプローチそのものであり、大きなやりがいを感じ仕事に取り組んでいます。
「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)として掲げ、クライアントの長期的価値創造の実現に本気で取り組んでいるEYで、中長期的に日本、および国際社会の社会課題の解決に取り組みたいと考えています。

現在の仕事を選んだきっかけは?

社会を動かす仕事がしたかったからです。
明治大学、そして海外大学院での学びを通じて、1つの組織の利益追求ではなく、より広義的に社会全体の利益を追求するというキャリアの軸ができあがりました。そういった中で、経営コンサルティングを通じてその業界における多くのキープレイヤーをご支援させていただき、結果として産業・社会構造の変革に関われるのではないかという仮説を立て、Big4と呼ばれる世界4大監査法人のコンサルティング部門であるEYの門をたたきました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?



上記の仮説通り、1年目から自分が産業・社会構造の変革に関わっているという感覚を日々感じています。
ただ学生時代に描いていた市場分析や資料作成といったものだけが経営コンサルタントの仕事ではなく、関係者間の各種調整やコミュニケーションなど地道な作業も多くあります。
しかしこういった泥臭い仕事が、全ての土台を作っているということを、現在ひしひしと痛感しています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

やはり1つの仕事が形になった時だと思います。
経営コンサルタントはあくまで黒子なので、われわれの支援が直接世間に公表されることは少ないですが、それでも自分が関わった案件が新聞やネットでの公表を目にするたびに、ひそかに喜びをかみしめています。

また一番つらかったことや苦労したことは?

業務知識のキャッチアップです。
われわれは通常、プロジェクト単位で働いているため、短くて3カ月、長くても1年程度でプロジェクトが変わります。プロジェクトが変わると、転職をしたかのように業務内容が変わる訳ですが、短期間で業務知識をキャッチアップし、その業界の専門家に対して価値のあるコンサルティングを提供しなければなりません。
私も日々、業務知識のキャッチアップに四苦八苦しながら励んでいます。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

1つ目は石山ゼミで学んだ批判的思考力です。
人文地理学をご専門にされている石山先生のご指導の下、アメリカ社会の負の側面である人種・環境差別について議論を重ねる中で、既成概念にとらわれることなく、物事を多角的に捉えることができるようになりました。
石山ゼミで培った批判的思考力は、経営コンサルタントしてのコアスキルとなっています。2つ目は、英語でのコミュニケーションです。政治経済学部の留学生サポーター、短期・長期留学を経験し、英語という第二言語でいかに自分の思い・考えを効果的に伝えるかを学び、実践してきました。この経験を通じて、グローバル企業で働く必須スキルを習得できました。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

留学先での様子

万人に開かれた留学制度です。
留学プログラムの豊富さを売りにしていても、実態は一部の帰国生のみが参加しているといった大学や学部が大半を占めるのではないかと思っています。
しかし政治経済学部では、ACE、トップスクールセミナー、留学生サポーターなど留学に行くための準備段階から学部を上げて徹底的に支援していただける体制が整っており、大学から海外で活動をしてみたいといった人でも十分にチャンスがあります。また各種奨学金制度も整っており、金銭的にもバックアップをいただけます。現に、私は入学当初、TOEICのスコアが330点でしたが、英語でのコミュニケーションや専門科目の知識を一からたたき上げていただき、大学3年時にはスウェーデンへの交換留学、そして卒業後にはイギリス、オランダの大学院での修士号取得を実現することができました。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

困難や難題に直面してもひるまずひたすら“前へ” —— 明治大学の学生・卒業生に共有されている哲学だと思います。
混迷の社会情勢の中でも、泥臭く、自分自身の手で未来を切り開いていきましょう。