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株式会社日本農業新聞 松村直明さん(2020年卒業)

株式会社日本農業新聞 松村直明さん(2020年卒業)

プロフィール



2020(令和2)年明治大学 政治経済学部 地域行政学科を卒業後、日本農業新聞に入社。現在、編集局 農政経済部に配属。入社3年目。
大学時代は、フリーペーパーの制作活動に力を入れていた。大高研道先生のゼミナールに所属。東京都立小松川高等学校卒。

現在の仕事について

農家やJA関係者を主な読者とする、農業を専門に扱う新聞社で記者をしています。
今は、農林水産省の中にある記者クラブ(メディア各社がその場所で取材を行う拠点)で勤務し、主に農産物の輸出入の政策や種苗の海外流出の実態、農業関係の国際会議の動向といったテーマを日々取材しています。
難しい専門用語が出てくることも少なくないですが、新聞を読むあらゆる世代の読者に向けて、ニュースを自分なりに咀嚼して伝えようと意識しています。

現在の仕事を選んだきっかけは?



幼い頃からの憧れもあり、就職活動では大手も含め新聞社や出版社を中心に受けていました。
その中で弊社はJAグループの一員でもあるため、協同組合について学んできたゼミでの経験を活かせるのではと考え、入社を決めました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところは?

弊社は基本的に休みはカレンダー通りで、泊まり勤務なども全くありません。
新聞記者をはじめマスコミは朝から晩まで働き、休みも少ないようなイメージでしたが、業界紙ということもあってか、そこまでの激務ではありませんでした。

仕事をしていて一番うれしかったことは?



日本で開発された高級ブドウ「シャインマスカット」が中国に流出し、損失額が100億円以上に上るという話を記事にした際は、ネットで拡散された(いわゆるバズった)他、民放のニュース番組でも記事が紹介されるなど大きな反響があり、記者としてのやりがいを感じました。

また一番つらかったことや苦労したことは?

自身で取材して書いた原稿をデスクと呼ばれる上司に見てもらうのですが、これでは伝わらないからと何度も書き直しを求められることがあります。
記事を仕上げるまで時間がかかればかかるほど、自分の力のなさを痛感します。

在学時の学びが現在の仕事に生かされていることは?

1年次にはキャリアデザインについて学ぶ教養演習を履修し、中学時代の恩師にインタビューして「他人史」を作成しました。
3年次にはゼミの合宿で宮城県登米市に赴き、労働者協同組合の組合員にヒヤリング調査を実施し、共同論文を執筆しました。今になって振り返ると、学生時代のこうした経験は新聞記者としての日々の取材や記事執筆の基礎になっていると感じます。
大教室での講義もいいですが、演習形式の授業で得られるものは大きいです。

在学時の経験から、おすすめの授業、プログラム、学部独自の支援は?

政治経済学部の付属機関として設置されている「基礎マスコミ研究室」に所属していましたが、入っていてよかったと強く思います。
この機関ではアナウンサー、広告会社、出版社、大手新聞社など長くマスコミの第一線で活躍してきた外部講師による講義が受けられます。
他にベテラン記者による作文の添削指導もあり、こつこつ続けていけば着実に文章力が向上し、就活で「読まれるES」を書けます。30年以上の歴史があるので、OB/OGとの人脈も作れますよ。

政治経済学部在学生に向けてメッセージをお願いします。

“やらない後悔より、やって後悔”という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
4年間は驚くほどあっという間に過ぎるので、勉強はもちろん、サークル、留学、アルバイト……興味を持ったことに貪欲に挑戦してください!