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堀金由美ゼミナール<比較政治論>

堀金由美ゼミナール<比較政治論>

コロナ禍のZoomゼミ

研究内容

20世紀後半以降、多くのアジア諸国が持続的高度経済成長を実現し、「21世紀はアジア太平洋の時代」と言われる迄になりました。20世紀前半には貧困の象徴とみなされたこの地域は、いまや世界経済の成長エンジンとして注目され、日本にとって非常に重要なパートナーです。半世紀余りの時を経てこの地域にもたらされた変化は何であったのか、そのメカニズムを理解し、さらには日本を含めたこの地域が今後はどこに進むのかを考察するために、政治学と経済学双方からのアプローチ(学際的アプローチ)、そして比較をしていきます。

ゼミナール活動の進め方

コロナ禍の授業風景

「外国書研究」では、アジアの政治経済に関する英語の文献を購読します。新聞や雑誌の記事や指導者の自伝、あるいは研究者による論文など、研究テーマに沿った学習に役立つ様々な文献を取り上げますが、目的は、英語を「使える」ようになることで、そのために予習は必須です。クラスに留学生がいれば、英語でのディスカッションも行います。「卒論」の授業では、主として日本語の教材を用い、輪読形式で進めます。しかし、単に教科書を読んでまとめ、発表するだけではなく、わからないことや気になったことは積極的に調べ、それをもって議論することを通じて理解を深め、考える力を養います。全体として、「個」の興味や進路を尊重しつつ、ゼミ生が互いに切磋琢磨し、刺激しあいながら「個」の能力を高めることを目指しています。

卒業論文のテーマの例

「マレーシア、タイにおける中所得国の罠-要因と脱却の試み-」
「ベトナムの工業化による経済発展の行方と中所得国の罠」
「タイにおける上座部仏教及び王権の 政治的役割の分析と今後の検討」
「双百方針から反右派闘争への転換原因を探る —中国共産党と毛沢東の知識人観から—」
「日本港湾にトランシップ貨物は必要か -獲得競争からみる日本港湾のあり方-」
「日台関係変動史 —日中台関係の変遷から今後の日台関係を展望する—」

卒業生の進路

コロナ前の追いコン

卒業生の進路は様々です。あえて言えば、政治経済学部の中では、「金融関係が少ない」「海外志向が強い」というところでしょうか。最近の卒業生の主な進路を例示すると、以下のとおりです。
 
公務員:国家公務員総合職、一般職、外務省専門職、東京都23区
商社:総合商社(住友商事、三井物産)、専門商社
メーカー:日産自動車、富士通、日本製鉄、神戸製鋼、ヤマハ発動機、三菱電機
通信/IT/コンサル:NTT東日本、日本オラクル、アクセンチュア
その他にも、エネルギー、物流、金融などさまざま、
大学院進学:明治大学大学院、コロンビア大学大学院
 
以上の他にも、企業の大小・知名度にかかわらず、みなさん、それぞれ自分の夢と展望を実現すべく、様々な分野・場所で活躍しています。