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杉本隆司ゼミナール<社会思想史>

杉本隆司ゼミナール<社会思想史>

研究内容

19世紀ヨーロッパ、特にフランスの近代社会思想を研究しています。産業革命とフランス革命を経たこの時代は、貧困や失業など「社会問題」に対処するために、社会の原理として科学と産業に基づく社会組織思想がキリスト教に代わって登場しました。ここから多くの社会学や社会主義の思想が生まれましたが、その思想は単に経済的な豊かさだけでなく、精神的な道徳や宗教の重要性も説くもので、特に現代の社会倫理の問題に通ずるこの後者の面に光を当てながら研究しています。

ゼミナール活動の進め方



ゼミのテーマは、全員がそれに縛られる必要はありませんが、多少とも各自の卒業論文に役立つように、毎年ゼミ員の問題関心に応じて決めています。一昨年は「ヨーロッパ統合と移民問題の思想的背景」と題して、昨年はBS放送で話題となった「欲望の資本主義」というテーマで、グローバル化、経済成長、格差社会など現代の諸問題から未来の社会のあり方について学びました。3年次の夏合宿までに各自卒論のテーマを決めて文献のリストアップを進め、4年次には毎週それぞれ中間発表を行ってもらい、年末に卒論報告会を催しています。

卒業論文テーマの例

「ロバート・オウエンとディヴィッド・リカードウ---協同主義と市場主義」
「経済“成⻑”と経済“発展”---統合された⽤語」
「マックス・ウエーバーと資本主義の根源---禁欲と欲望を巡って」
ほか

他大学・企業との活動実績

法政大学文学部哲学科・安孫子信ゼミナールと合同合宿(2019年)

卒業生の進路

東京都庁、横浜市役所、JR貨物、NTT Docomo、みずほ銀行、横浜タイヤほか