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藤本穣彦ゼミナール<食料経済学>

藤本穣彦ゼミナール<食料経済学>

研究内容



食べることが好きな人が集まったゼミです。研究のキーワードは,フードロス,フードバンク,若者食堂,食育,農業,地域再生,自然再生,最も美しい村,地域ブランド,コミュニティ,フィールドワーク,デザインといったところです。 「食」を入り口にしながら,経験することのセンスを磨き,食と気候危機,食と貧困,食とロボット,食とエネルギー,食と未来等,「食と〇〇(何か)」を結び付け,その「あいだ」について考えを深めていくことを大事にしています。つまり,「食」と何らかの形で接点があれば,研究テーマの設定とアプローチは自由です。毎日の食べるという経験の中で問いを磨き,テーマを決める (自分の問い/学問的な問い/実践的な問いの重なりを設定する) ことが難しいところ。 容易に答えの出ないことに向かって, 問い続けてほしいと思っています。

ゼミナール活動の進め方

ゼミに入ると,経験すること,問いを立てること,考えること,対話すること,書くこと,伝えることを基本からトレーニングします。またファシリテーションを学び,ゼミの場の持ち方や進行,対話のコーディネーションはゼミ生自身で行います。こうした学びの基本型を身につけたうえで,何らかの食農連携の現場 (食品企業や農業・農村等) でフィールドワークし,経験しながら考える習慣を身につけてもらいます。 ゼミ生の一人ひとりが,それぞれの日常や経験,出会いのなかから,自分の問いを見つけて,実践 (現場)と理論(ゼミ)を往還するなかで,自分の得たその問いを考え抜きます。

卒業論文テーマの例

・「若者食堂」をスタートする:若者を対象にした食育のあり方とは?
・SNS・インターネット・コロナ渦において,料理・食に対する複合的な意識と生活との間にどのような変化が生じているか?
・利便性や合理性が重視されるなかで,食のあり方にどのような変化が生じているのか?
・健康を脅かす「食」に起因する問題にはどのようなものがあるか?
・食糧危機はなぜ,どのようにしておとずれているのか?
・現代日本の農業を再生させるにはどうすれば良いのか?

ゼミの特色

卒業後の進路について,ゼミ生はやはり食品産業を希望することが多いです。またテレビや広告,出版等のエンタメや情報産業への希望者も多いです。2020年度からスタートした新しいゼミなので,卒業生が出るのはこれからですが,1期生はNTTコミュニケーションズ株式会社,伊藤忠食品株式会社,ハウス食品株式会社等に内定しました。また公務員や大学院への進学を予定している学生もいます。このほか,教職課程を履修している学生,公認会計士やアナウンサーを目指してダブルスクールをする学生,体育会で活躍する学生もいます。男女のバランスも半々です。ゼミに入るとはじめに,「10年後のわたし」というワークをします。少し長い目で自分のことを見つめて,キャリアビジョンだけでない,「ライフデザイン」を立てることを応援しています。