Go Forward
2022年12月15日
明治大学 理工学部事務室
理工学研究科応用化学専攻機能有機化学研究室、博士前期課程2年の河野功樹さんが、10月18日~20日に開催された日本化学会秋季事業 第12回CSJ化学フェスタ2022にて「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。
このイベントでは900件の学生ポスター発表が行われ、そのうち163件が優秀ポスター発表賞として選出されました。
受賞者:河野 功樹(機能有機化学研究室・博士前期課程2年)
発表題目:固液界面におけるアルキル置換ベンゾ-18-クラウン-6誘導体の自己集合と分子認識
発表者:〇河野 功樹、田原 一邦
発表内容:
固体表面に有機分子が自己集合により形成する分子集合体は数ナノメーターの周期性を持ち、表面修飾や微細反応場、分子センサや電子回路への応用が期待されるため、その構造制御法の確立に向けた基礎研究が盛んになされています。本発表では、アルカリ金属イオンを認識することが知られている18-クラウン-6誘導体を分子集合体の構成要素として使い、有機溶媒とグラファイトの界面で多孔性の分子集合体を構築することに成功しました。さらに、カリウムイオンや他の芳香族分子の添加に応答して、分子集合体の構造が変化することを明らかにしました。本発表の内容は、上記応用に関連する重要な知見となることが期待されます。