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理工学研究科

【理工学研究科 応用化学専攻】博士前期課程2年の陸シセンさんが、第32回無機リン化学討論会において若手優秀研究発表賞を受賞しました

2023年09月28日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科応用化学専攻博士前期課程2年の陸シセンさん(生体関連材料研究室)が、9月21日~22日に熊本大学で開催された第32回無機リン化学討論会において、若手優秀研究発表賞を受賞しました。

 生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、生体骨中の主要な無機成分である水酸アパタイト(HAp)を用いて「ティッシュエンジニアリング」による肝再生に取り組んでいます。ティッシュエンジニアリングとは、「細胞」、「成長因子」、「足場材料(スキャフォルド)」の三つの要素を組み合わせることで組織を再生する技術です。当研究室では、三次元培養が可能な足場材料として生体親和性に優れ、細胞が侵入可能な連通気孔を有する「アパタイトファイバースキャフォルド (AFS) 」を創製しています。本研究の最終目標は「血管を含むバイオ人工肝臓」の構築です。本研究では、AFSおよびラジアルフロー型バイオリアクター (RFB) を併用し、三次元動的環境下で2種類の細胞(肝細胞・血管内皮細胞)を共培養し、血管を含みかつ高い肝特異的機能を有する、大型バイオ人工肝臓の構築に成功しました。

 今回、上記の研究成果がみとめられ、「若手優秀研究発表賞」の受賞につながりました。日本無機リン化学会はリンを含有する無機物質およびそれに関係する物質に特化した学会であり、無機リン化学討論会は今回で32回目となります。
 なお、この研究は、明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュートの研究課題の一つとして実施されました。

受賞名:若手優秀研究発表賞
学会名:第 32 回無機リン化学討論会
発表者:陸シセン, 星田彩夏, 鈴木 来, 大沼恵里香, 本田みちよ, 松浦知和, 相澤 守
演 題:アパタイトファイバースキャフォルドおよびラジアルフロー型バイオリアクターを併用した血管を含むバイオ人工肝臓の構築とその機能評価
 

明治大学大学院