Go Forward

理工学研究科

【理工学研究科 物理学専攻】博士後期課程2年の横井駿さんが情報計算化学生物(CBI)学会 2023年大会においてExcellent Presentation Awardを受賞しました

2023年11月29日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科物理学専攻博士後期課程2年の横井駿さん(生物物理第一研究室、指導教員:光武亜代理准教授)が、情報計算化学生物(CBI)学会 2023年大会においてExcellent Presentation Awardを受賞しました。CBI学会2023年大会は「大規模データが切り拓く次世代ヘルスケア ~ゲノム情報・診療情報が創り出す新しい創薬と医療~」をテーマに開催されました。
本研究成果は、大規模シミュレーションに基づいた創薬のためのデータ解析手法に関するもので、本賞は特に優れた口頭発表として授与されました。

受 賞 者:横井 駿(生物物理第一研究室・博士後期課程2年)
発表題目:Structural and Computational Insight into Dynamics and Intermediate State in Activation of Orexin 2 Receptor

発表内容:
分子動力学(MD)シミュレーションと呼ばれる目に見えない生体分子などの振る舞いを計算機によって原子レベルで予測する手法やタンパク質のデータベースなどを活用することにより、睡眠に関わる膜タンパク質であるオレキシン2受容体の活性化におけるダイナミクスや中間状態について解析しました。特に、野生型や変異体、化合物との複合体など異なる系における大規模なシミュレーションデータから、活性化の構造変化に対応する特徴量を抽出し、それらの特徴量を距離や角度などの定量的な指標を用いて評価しました。また、Gタンパク質共役受容体(GPCRs)の構造・配列データベースを用いて細胞内のシグナル選択性について議論しました。それらの結果に基づき、オレキシン2受容体の活性化や中間状態に関する新たな計算論的洞察を得ました。
明治大学大学院