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2025年03月25日
明治大学
2023年度に本学理工学研究科応用化学専攻博士後期課程を修了した大沼恵里香博士(指導教員 相澤 守教授)が在学中に投稿した学術論文が「2024 JCS-JAPAN 学生優秀論文賞」に選定されました。
生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、生体骨や歯の無機主成分である水酸アパタイトに注目し、人工骨などに応用可能なバイオマテリアルの基礎研究および応用研究を推進しています。この論文は、水酸アパタイトセラミックスをモデルとして、材料表面上に吸着するタンパク質を研究する新規な分析手法として「硬X線光電子分光法(hard X-ray photoelectron spectroscopy; HAXPES)」の有用性を検証した内容です。HAXPESは、電気電子生命学科の小椋厚志教授が得意とする半導体の評価手法であり、本研究は我々の異分野連携の成果です。
セラミックス協会は、セラミックスの産業及び科学・技術の発展を目的として1891年(明治24年)に創立された、セラミックスに関するわが国唯一の総合的な学術・産業共同の団体です。J. Ceram. Soc. Jpn.は、その協会の学術論文誌であり、「2024 JCS-JAPAN 学生優秀論文賞」は、2024年の1~12月号に掲載された全論文のうち筆頭著者が投稿時に学生会員で、選考時に会員であることを条件とし、応募された論文の中から選考委員会にて選考し、編集委員会にて承認の上、委員長により表彰されるものです。
なお、この研究は、本学「生命機能マテリアル国際インスティテュート」および「明治大学再生可能エネルギー研究インスティテュート」による共同研究の一環として実施されました。
受賞名:2024 JCS-JAPAN 学生優秀論文賞
論文:J. Ceram. Soc. Jpn., 132, 16-23(2024)
論文タイトル(和訳):Assessing hard X-ray photoelectron spectroscopy as a new evaluation method for studying protein adsorption on anisotropic hydroxyapatite ceramics model
(異方性をもつ水酸アパタイトセラミックスをモデルとした、タンパク質吸着研究のための新規な評価法としての硬X線光電子分光法の有用性検証)
論文著者(和名):