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理工学研究科

【理工学研究科 応用化学専攻】柴原晴香さん(相澤守研究室 博士前期課程2年 )が国際会議ABC2024で『優秀ポスター賞』を受賞しました

2024年12月12日
明治大学

理工学研究科応用化学専攻生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、生体骨中の主要な無機成分である水酸アパタイト (HAp) を用いて「ティッシュエンジニアリング」による骨再生に取り組んでいます。ティッシュエンジニアリングとは、「細胞」、「成長因子」、「足場材料(スキャフォルド)」の三つの要素を組み合わせることで組織を再生する技術です。骨組織は血管を豊富に存在しており、血管が不足することで組織壊死が引き起こされるため、血管を含んだ骨組織の構築が求められています。

本研究では、まず、三次元連通気孔をもつHAp セラミックスを作製し、それに血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を担持させました。そのVEGF担持HAp多孔質セラミックス上にラット骨髄由来間葉系幹細胞を播種して培養することで血管組織を含む再生培養骨の構築に成功しました。さらに、構築した再生培養骨をラット頭蓋欠損部に埋入することで生体内での骨形成能を確認しています。

今回、上記の研究成果が認められ、The 22nd Asian BioCeramics Symposiumにて「Student Award of Outstanding Poster Presentation」を受賞しました(21件中2件が受賞)。日本セラミックス協会生体関連材料部会は生体関連材料に関するセラミックスの合成・評価・物性を研究対象とした部会です。Asian BioCeramics Symposiumは生体関連材料部会が中心に開催する、アジアを対象としたバイオセラミックスの国際会議です。ABC2024は22回目の開催となります。

なお、この研究は、明治大学「生命機能マテリアル国際インスティテュート」の一環として実施されました。

受賞名 : Student Award of Outstanding Poster Presentation
学会名:The 22nd Asian BioCeramics Symposium (ABC2024)
開催地:北九州国際会議場
開催日:2024年12月2日~12月4日
発表者:〇柴原晴香・鈴木 来・川畑俊太・本田みちよ・相澤 守
演題:Regeneration of Vascular and Bone Tissue Using Porous Hydroxyapatite Ceramics and Its Biological Evaluation 

明治大学大学院