Go Forward

理工学研究科

【理工学研究科 数学専攻】矢崎成俊教授と下地優作さん(矢崎研究室 2023年3月数学専攻博士後期課程修了)が書いた論文が日本応用数理学会2024年度論文賞(JSIAM Letters部門)を受賞しました

2024年09月21日
明治大学 理工学部事務室

理工学研究科数学専攻の矢崎成俊教授と下地優作さん(矢崎研究室 2023年3月数学専攻博士後期課程修了)が書いた論文が日本応用数理学会2024年度論文賞(JSIAM Letters部門)を受賞しました。

この論文賞はJSIAM Lettersに掲載された論文のうち、特に優秀なものを選び、その著者に贈呈されます。

本論文は、セル間隔が時間的に変化するHele-Shawセルにおける磁性流体の数理モデルに対して、基本解近似解法(MFS)を利用した数値計算によりMiranda-Oliveiraが示唆した磁場の影響による界面の不安定化の抑制が生じうることを検証しています。Hele-Shaw問題に対するMFSの利用そのものは既存研究があるが、本論文ではセル間隔が時間依存する系に適用して高精度な体積保存を達成し、さらに線形化した問題との比較に基づく不安定化の指標を与えて議論しています。得られた成果は界面形状の不安定化に磁場が及ぼす影響の理解と制御に向けた重要な一歩であり、今後の研究により理論的な解析および数値スキームの妥当性を示されることが期待されます。

【論文タイトル】
Numerical computation for magnetic Hele-Shaw problem using the method of fundamental solutions (JSIAM Letters 2023 年 15 巻 p.29-32.)
【著者】
Yusaku Shimoji, Shigetoshi Yazaki

明治大学大学院