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「愛される建築」とは何か

2024年10月15日
明治大学 理工学部事務室

 第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2023)の日本館では、「愛される建築を目指して—建築を生き物として捉える」と題して、半年間にわたって、専門性が異なるメンバーで構成される出展者たちによる展示が行われました。同展示は、建築家・吉阪隆正が日本館の設計・施工を通して実現しようとしたものにあらためて注目し、テキスタイルやセラミック、ヴェネチアで廃棄された木材などによって日本館との応答を試み、そこで生まれる空間体験を通して、来場者に「愛される建築」の可能性について問いかけました。
 本企画では、キュレーターを務めた建築家の大西麻貴氏、百田有希氏に加え、同じくキュレーションを担当したデザイナーの原田祐馬氏、編集者の多田智美氏をお招きし、あらためて同展を振り返るとともに、「愛される建築」とは何かを考えます。
  
■「愛される建築」
~第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館で目指されたこと~

日 時:2024年11月1日(金)17時-19時
会 場:明治大学生田キャンパス第二校舎2号館2003教室
定 員:500名(申込み不要・無料)
主 催:明治大学大学院 理工学研究科建築・都市学専攻
イベントポスター
 
■ゲスト
大西麻貴(おおにし・まき) / (o+h)
1983年生まれ。2008年から大西麻貴+百田有希/o+hを共同主宰。公共建築から住宅、福祉施設やまちづくりまで、さまざまなプロジェクトに取り組む。建築の設計にあたっては、地域の人々や運営者と対話を重ね、ともにつくるプロセスを大切にしている。主な作品にシェルターインクルーシブプレイスコパル(2022年)、Good Job! Center KASHIBA(2016 年)。主な受賞に2023年日本建築学会賞作品賞ほか多数。
 
百田有希(ひゃくだ・ゆうき)/(o+h)
1982年生まれ。2008年から大西麻貴+百田有希/o+hを共同主宰。2009年-14年伊東豊雄建築設計事務所に勤務し、海外プロジェクトや東日本大震災後の復興活動などに携わる。その経験をもとに公共建築などさまざまなプロジェクトに取り組む。主な作品にシェルターインクルーシブプレイスコパル(2022年)、Good Job! Center KASHIBA(2016 年)。主な受賞に2023年日本建築学会賞作品賞ほか多数。
 
原田祐馬(はらだ・ゆうま)/(UMA/ design farm)
大阪府吹田市出身。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業後、インターメディウム研究所7期生として入学。2005年まで在籍。アーティストの椿昇に師事し、2007年、UMAdesign farmを設立。どく社共同代表。名古屋芸術大学特別客員教授、グッドデザイン賞審査委員、花園近鉄ライナーズコミュニケーションディレクター、DESIGNEAST実行委員会など。たんぽぽの家の播磨靖夫理事長から「領域を横断してプロジェクトを横串にし、ガラガラぽんするデザイナー」と言われたことがきっかけでその意識を持ち活動を続けている。フィールドワークと現場を大切にし日本中を移動する。愛犬の名前はわかめ。
 
多田智美(ただ・ともみ)/(MUESUM)
編集者/株式会社MUESUM代表/株式会社どく社共同代表。
1980年生まれ。大学にて教育心理学を学んだのち、彩都IMI大学院スクール修了(アートマネジメント)。「出来事の創出からアーカイブまで」をテーマに、アートやデザイン、建築、福祉、地域にまつわるプロジェクトに携わり、紙やウェブの制作はもちろん、建築設計や企業理念構築、学びのプログラムづくりなど、多分野でのメディアづくりを手がける。
 
□モデレーター
鞍田 崇(総合芸術系・准教授)
門脇耕三(建築学系・教授)
 
アクセス
明治大学生田キャンパス(神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1)
小田急線(準急・通勤準急・各駅停車)/生田駅(駅番号:OH20)下車、南口から徒歩10分

お問い合わせ先

明治大学総合芸術系 環境人文学研究室(鞍田崇研究室)

Mail:kurata@meiji.ac.jp

明治大学大学院