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理工学研究科

【理工学研究科 物理学専攻】横井駿さん(博士後期課程3年)が第37回分子シミュレーション討論会において「学生優秀発表賞」を受賞しました

2024年05月31日
明治大学 理工学部事務室

理工学研究科物理学専攻博士後期課程3年の横井 駿さん(生物物理第一研究室、指導教員:光武亜代理 准教授)が令和5年(2023年)12月4~6日に福井県県民ホールにて開催された第37回分子シミュレーション討論会(分子シミュレーション学会の年会)において、「学生優秀発表賞」を受賞しました。

発表演題「大規模分子シミュレーションを用いたオレキシン2受容体における活性化メカニズムの計算論的洞察」では、分子シミュレーションと呼ばれる目に見えない生体分子などの振る舞いを計算機によって原子レベルで予測する手法やタンパク質のデータベースなどを活用することにより、睡眠に関わる膜タンパク質であるオレキシン2受容体の活性化におけるダイナミクスや中間状態について解析しました。特に、野生型や変異体、化合物との複合体など異なる系における大規模なシミュレーションデータから、活性化の構造変化に対応する特徴量を抽出し、それらの特徴量を距離や角度などの定量的な指標を用いて評価しました。また、Gタンパク質共役受容体(GPCRs)の構造・配列データベースを用いて細胞内のシグナル選択性について議論しました。それらの結果に基づき、オレキシン2受容体の活性化や中間状態に関する新たな計算論的洞察を得ました。
明治大学大学院