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理工学研究科

【理工学研究科 応用化学専攻】原田銀士さん(博士後期課程2年・我田元研究室)が公益社団法人日本セラミックス協会第37回秋季シンポジウムのクリスタルサイエンス特定セッションにて優秀発表賞を受賞しました

2024年10月07日
明治大学 理工学部事務室

理工学研究科・応用化学専攻・博士後期課程2年の無機結晶化学研究室(我田研究室)の原田銀士さんが、2024年9月10~12日に愛知県の名古屋大学東山キャンパスで開催された「公益社団法人日本セラミックス協会第37回秋季シンポジウム」のクリスタルサイエンス特定セッションにて口頭発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。

無機結晶化学研究室では、溶液反応を利用した無機結晶育成と、その材料応用および新機能性物質の探索を行っています。中でも、高誘電率材料として有望視されているペロブスカイト型酸窒化物の単結晶(粒界がなく、原子の配列が整った結晶)に対して、育成技術の開発やその物性評価に取り組んできました。


本研究では、ペロブスカイト型酸窒化物の一種であるBaTaO2Nの単結晶を育成しました。条件の最適化を行った結果、アンモニア(NH3)アシストBaCl2フラックス法により、ペロブスカイト型酸窒化物として世界で最大級となる一辺約 1 mm の板状の単結晶の育成に成功しました。加えて、結晶成長の機構に関する詳細な調査および育成した単結晶について誘電特性などの物性評価および単結晶XRDによる結晶構造解析を行いました。これらの研究成果が評価され、受賞に至りました。


学会名:公益社団法人日本セラミックス協会 第37回秋季シンポジウム

セッション︰クリスタルサイエンス —結晶育成技術の新展開と材料研究—
発表者:◯原田銀士・我田元
演 題:NH3アシスト BaCl2フラックス法による BaTaO2N 結晶の育成および結晶成長機構の調査

明治大学大学院