【建築・都市学専攻】国際建築都市デザイン系(I-AUD)はノースカロライナ大学シャーロット校と駿河台キャンパスで「国際共同ワークショップ」を実施しました
2025年06月11日
明治大学 理工学部事務室
理工学研究科 建築・都市学専攻国際建築都市デザイン系(I-AUD)は、5月22日から24日までの3日間にわたり、本学駿河台キャンパスにおいて、ノースカロライナ大学シャーロット校(UNCC)建築学部と共同で、「国際共同ワークショップ」を実施しました。本ワークショップは、I-AUDの設計演習科目「Advanced Design Studio A」に組み込み、国際的実践教育プログラムとして行っているもので、今回が4度目の共同ワークショップとなります。
本ワークショプには、本学からはI-AUDの大学院1年生22名と教員3名、UNCCからは学部・大学院の学生34名と教員3名、総計62名が参加しました。学生たちは、8つの混成グループに分かれ、日比谷駅と有楽町駅の間に位置する、新幹線と4本の在来線が頭上を走る高架下にある長さ104メートルの飲み屋街を対象エリアとし、デザイン提案に取り組みました。
提案に当たっては、「食べ物」・「看板」・「庇」などの8つのテーマを各グループが担当し、テーマに沿ったフィールドサーヴェイにより高架下飲み屋街の空間的特徴の読み取りや分析も行いました。
ワークショップ最終日の最終講評会では、提案発表を行なった上で、ゲスト講評者も交えて、意見交換が活発に行われました。3日間の短期間のワークショップですが、どの提案も図面、模型共に力作揃いで、充実したグループワークが行われたことを感じることができました。講評会後には御茶ノ水の居酒屋に場所を移し、参加者全員が参加して懇親会を開催しました。混成グループでの英語による集中的な3日間の共同作業と懇親会を通し、学生たちは多くを学ぶとともに、両校の交流を深めることができました。
また、ワークショップ終了後の5月26日には、渋谷駅中心地区で進行中の再開発事業について、UNCCの学生を対象に本学の田中友章教授がレクチャーを実施しました。渋谷ヒカリエ内の会議室でレクチャーを実施し、その後、学生たちは完成している5街区の公共的空間を中心に見学する時間を設けました。東京を代表的する大規模再開発である渋谷駅中心地区のプロジェクトは、UNCCの学生にとっても興味深いものだったようで、質問が多く出るなど有意義な時間となりました。
さらに、5月29日には、ワークショップの指導教員の一人であるTyler School of Art and Architecture, Temple UniversityのJeffrey S. Nesbit准教授による特別講義を実施しました。本講義は、I-AUDで一般公開し、毎月開催しているイブニング・レクチャーの一環として、また、2025年度の「新入生の日」企画として実施し、終了後のレセプションでは両校からの参加者が交流を深めました。
今後は、短期のワークショップやPBLプログラムなどの企画だけではなく、両校のキャンパスを相互に訪れるパラレルスタジオの実施なども視野に入れ、協力の範囲を広げていきたいと考えています。
Figure1: 指導教員とのディスカッションの様子
Figure2: 最終講評会では8グループで対象敷地総長104mの模型を製作した
Figure3: 最終講評会でパワーポイントを用い提案を説明する学生
Figure4: 最終講評会で模型を用い提案を説明する学生
Figure5: 最終講評会後の集合写真
Figure6: ヒカリエ会議室で実施されたレクチャーの様子
Figure7: Jeffrey S. Nesbit准教授による特別講義の様子