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2026年03月12日
明治大学 理工学部事務室
電気工学専攻 博士前期課程2年の田口遼さん(村上研究室)が、電気学会2025年電子・情報・システム部門技術委員会奨励賞を受賞しました。この賞は、田口さんが2025年6月に電気学会システム/制御合同研究会において発表した研究成果「周波数スペクトルの最小二乗誤差規範に基づく信号の開始点推定と多項式近似による計算量の削減」に対して贈られました。
この研究は、音響信号などの時系列信号の処理に広く用いられている短時間フーリエ変換(STFT)において発生する「周波数漏れ」と呼ばれる現象への取り組みの一つです。STFTの対象となる短時間信号に、信号が開始する瞬間(開始点)が含まれている場合、通常よりも多い周波数漏れが発生するため、これが様々な信号処理技術の瞬間的な性能劣化を引き起こします。田口さんの研究では、周波数漏れの増加による悪影響の軽減に向けて、短時間信号に含まれる信号の開始点の推定法を開発しました。また、開発した信号の開始点推定法にTaylor展開と呼ばれる数学の技法を利用したスペクトルの近似を導入し、推定性能を劣化させることなく必要な計算の量を大幅に減らすことに成功しました。