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農学部

【食料環境政策学科】駐日オーストラリア大使館の農務参事官が特別講義を行いました

2021年07月07日
明治大学 農学部事務室

特別講義の様子特別講義の様子

トム・クライネン農務参事官(写真右)と作山巧専任教授(写真左)トム・クライネン農務参事官(写真右)と作山巧専任教授(写真左)

トム・クライネン農務参事官(写真左)と竹本田持農学部長(写真右)トム・クライネン農務参事官(写真左)と竹本田持農学部長(写真右)

 駐日オーストラリア大使館のトム・クライネン農務参事官は5日、明治大学農学部を訪問し、「オーストラリア農業の概要」と題して、日英通訳を伴う特別講義を行いました。これは、農林水産省在職中に数多くの貿易交渉に従事し、駐日オーストラリア大使館との交流を続けている農学部の作山巧専任教授が、自身が開講する「食料貿易論」の授業に招いたもので、受講生約110人が聴講しました。
 クライネン参事官は、オーストラリア政府の農業・水資源・環境省出身で、2019年1月に駐日オーストラリア大使館に着任しました。同参事官は、本年5月にオーストラリアで開催されたビーフ・ウィーク2021の映像を紹介した後、同国の農業に関して、農業生産地域、農業の経済的な重要性、保護水準の低さ、穀物から食肉や青果物への生産・輸出の転換、大規模農場への集約化と農場数の減少、農業の輸出依存度の高さ、アジア諸国への輸出の増加、牛肉等の対日輸出品目、今後の政策課題等について説明しました。
 受講生からは、「農業保護の削減をどのように進めたのか」、「生産物の転換に対する政府の助成はあるのか」、「農産物を輸送するためのインフラ整備は改善しているのか」、「過疎化や限界集落といった問題はあるのか」、「オーストラリアで評価されている日本産の農産物は何か」といった多くの質問が出され、30分以上にわたって活発な質疑応答が行われました。講義の終了後に、作山教授から明治大学のロゴ入りのキャップを贈呈しました。
 なお、本講義の前に、クライネン参事官は竹本田持農学部長を表敬訪問し、短時間懇談しました。竹本学部長からは、本学の黒川農場で生産したサツマイモを使用したオリジナル焼酎「黒川農場」を贈呈しました。