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農学部

【食料環境政策学科】在日スイス大使館の参事官が特別講義を行いました

2024年07月10日
明治大学 農学部事務室

特別講義の様子特別講義の様子

グレゴー・ムイシュネーク参事官(写真右)と作山巧教授(写真左)グレゴー・ムイシュネーク参事官(写真右)と作山巧教授(写真左)

在日スイス大使館のグレゴー・ムイシュネーク参事官は8日、明治大学農学部を訪問し、「経済・農業・貿易:スイスの視点」と題して、日英通訳による特別講義を行いました。この講義は、農林水産省で2009年に発効した日スイス経済連携協定の策定交渉に従事し、本学に着任後も在日スイス大使館との交流を続けている農学部の作山巧専任教授が、自身が開講する「食料貿易論」の授業に招いたもので、約150名の学生が受講しました。

ムイシュネーク参事官はスイス連邦政府の外務省出身で、2021年9月に在日スイス大使館に着任しました。同参事官は、まず、スイスの特徴に関して、連邦政府の構成や直接民主制などについて紹介しました。また、スイスの経済に関して、自由貿易協定の締結状況や地経学的な緊張への対応などについて説明しました。更に、スイスの農業に関して、農業生産の特徴、憲法における農業の規定、直接支払い制度、品目別の自給率、輸出入の特徴、有機農業などについて紹介しました。最後に、今年で160周年を迎える日本とスイスの二国間関係について、貿易投資の現状、農業政策対話、締結時に地理的表示など先駆的な要素を盛り込んだ日スイス経済連携協定の運用について説明しました。

講義後の質疑応答では、スイスで有機農業が盛んな理由、スイスのコーヒー輸出が多い理由、欧州連合との関係、移民の扱いや経済への影響といった多くの質問が受講生から出ました。講義の終了後には、作山教授から、明治大学特製の記念品を贈呈しました。