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*日本文学専攻の授業を紹介します。

文学部教授 生方 智子    

日本文学演習(3年)A・B




読むことによる知の旅へ

夏目漱石の作品を中心に近代小説を読みます。春学期は、文学理論や批評理論を読み、それらの理論を踏まえて実際に文学作品を分析することで、小説を読むための方法を習得することを目指します。秋学期は、文学作品が生まれた背景や歴史状況に関する知識を共有することで、文学作品の読みを深めます。演習形式の授業なので、毎回、発表者に報告をしてもらい、その後、参加者全員で意見交換や討議をします。
毎回、文学作品の中で語られる言葉を手掛かりにして、発表者のナビゲートによって様々な論理や思考に出会い、さらに近代の文化や歴史に遭遇することになります。その出会いを通して、私たちの生きる現在がどのように築き上げられたのか、さらに、現代の可能性はどのようなものとしてあるのかを考えていきます。

文学部教授 杉田 昌彦    

日本文学講読ⅡA・B




文学作品を深く読みこむ
日本文学講読は、古代から近現代までの日本文学作品を深く読みこんでいく授業です。入門・基礎編である1・2年次の日本文学講読ⅠA・Bなどで学んだことをベースに、3・4年次の日本文学講読ⅡA・Bでは、文学作品のさらなる精読・味読を行います。私の授業では、輪読や小レポートによる課題考察、受講者よるディスカッションなどによって、主に日本近世文学の作品本文や研究文献などを読みこみ、作品そのものに対する理解を深化させていきます。
具体的には、春学期は、例えば本居宣長の『紫文要領』などの評論・随筆等、秋学期は、例えば上田秋成の『雨月物語』などの物語・小説を講読しています。その他和歌・俳諧・漢詩文などの韻文作品も、年度によっては取り上げていくつもりです。それらの作品世界を深く味わうとともに、そこから読み取ることのできる作者の思想や歴史的背景・文学史的意義などを考察し、さらには日本近世文学の文章・文体に関する教養も身に付けていってほしいと思います。





中国文学研究Ⅰ(甲斐雄一専任講師)の授業風景         日本文学講義Ⅱ/萬葉集と文献学(山﨑健司教授)の授業風景