読むことによる知の旅へ
夏目漱石の作品を中心に近代小説を読みます。春学期は、文学理論や批評理論を読み、それらの理論を踏まえて実際に文学作品を分析することで、小説を読むための方法を習得することを目指します。秋学期は、文学作品が生まれた背景や歴史状況に関する知識を共有することで、文学作品の読みを深めます。演習形式の授業なので、毎回、発表者に報告をしてもらい、その後、参加者全員で意見交換や討議をします。
毎回、文学作品の中で語られる言葉を手掛かりにして、発表者のナビゲートによって様々な論理や思考に出会い、さらに近代の文化や歴史に遭遇することになります。その出会いを通して、私たちの生きる現在がどのように築き上げられたのか、さらに、現代の可能性はどのようなものとしてあるのかを考えていきます。