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1年から3年の間に履修する主な必修授業(専門)について、概要を紹介します。

心理社会研究入門A(1年)

 心理学の研究・実践領域は、人間の活動の多面性と領域の広さを反映した、きわめて広範囲にわたるものになっています。それは、個人の内面だけでなく、個人同士の関係性や集団から受ける影響なども理解しようとする対象となっているからです。本授業では、臨床心理学や社会心理学の視点から学びを深めていくことを目的としています。特に、大学生の生活に身近なトピックを取り上げて、映像資料やワークを活用することで体験的な学習と理解を推し進めていきます。

心理的アセスメント (2年)

 臨床心理学を活かした支援を行う際には、支援する相手のことをよく理解する必要があります。しかし、それは単なる個人的な経験や勘に基づくものではありません。支援の現場で行われる、専門的な理解のことを心理的アセスメントといいます。本授業では、臨床心理学の重要な柱の1つである心理的アセスメントについての基礎を学びます。授業の中では、講義だけでなく、心理検査などを実際に体験することによって、より深い学習ができるよう工夫していきます。

心理社会調査研究法A(心理学統計法) (2年)

 心理学や社会学、哲学といった学問では、人々の意識や行動の傾向を明らかにしようとします。では、実際どのように研究をしていけばよいのでしょうか。他者の目で見ることが難しい主観的なものを対象とする場合は?この授業では、実証的な研究を計画する際に必要とされる基礎的な知識を身につけ、調査・実験などを通して得られた数量的な情報をどのように統計的に分析していくか、その結果をどのように理解していくかについて学びます。

臨床心理学演習AB

 文学部では、卒業論文が必修です。本専攻で卒業論文を執筆するためには各人が自分の臨床心理学的問いに向かい合い、自己のテーマを決定していかなければなりません。この演習授業では、ひとりの教員のゼミを選び、教員の専門とするテーマなどについて、主体的に調べ、ディスカッションを通じて主体的に自らの研究テーマにつながる学びを深めていきます。