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心理学実験及び臨床心理援助技法について

 通年4単位1コマ(3年次) 

目的

 臨床心理学の実践的な活動に関する体験学習を行う。

方法

 春学期は、心理学実験の授業において(1)自己評定尺度作成、(2)心理テストの体験学習について、2人の教員がそれぞれ5~9コマを担当する。
 秋学期は臨床心理援助技法の授業において、2グループに分かれ、(3)カウンセリング実習、(4)イメージ表現技法実習(箱庭療法・コラージュ療法制作実習)のいずれかを体験してもらう。
(1)自己評定尺度作成
 人間の態度や認知、情動を測定するための自己評定尺度を作成し、実際にデータを収集して、その信頼性や妥当性を検討するために簡単な項目分析を行う。 
(2)心理テスト実習
 さまざまな臨床心理アセスメント技法の中でも特に重要である心理テストについて、その基本的な理論、実施者に必要な姿勢および倫理、そして分析や解釈の方法などの基礎を体験的に学ぶ。
(3)カウンセリング実習
 試行カウンセリングの形で、カウンセリングの本格的な体験学習を行う。受講生は、自らがカウンセラーとクライエントの双方の役割を体験する。クライエントは架空のテーマではなく、自分自身について語ることを体験する。
(4)イメージ表現技法実習
 グループに分かれ、「箱庭療法」の制作を体験する。制作しないメンバーはフロアで観察する。制作終了後、箱庭表現から伝わってくるイメージを『率直かつ配慮のこもった言葉』で互いに交換し合う体験を通して、参加者全員がカウンセリングマインドの深化させることを目指す。「コラージュ療法」の制作体験も行う。