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2021年度情報コミュニケーション研究科フォーラム開催報告

  【2022年7月14日更新】情報コミュニケーション学研究第21号に掲載されました。
   詳細は、リンク(開催報告基調講演)からご覧ください。

2021年度情報コミュニケーション研究科フォーラム開催報告

2021年12月10日
情報コミュニケーション研究科
大学院情報コミュニケーション研究科では、2021年12月4日(土)に、Zoomのウェビナーを利用し、研究科フォーラム「コロナ禍のアメリカにおける政治コミュニケーションの変容」を開催いたしました。本研究科フォーラムは、多様な専門分野からの最新の研究報告とともに、2020年以降の新型コロナウィルスの感染拡大が、アメリカの政治コミュニケーションにどのような影響を与えたのか、という問いについて全体討論を行いました。

第1部では、メディアとアメリカ政治をご専門とするジョージタウン大学のダイアナ・オーエン教授が「COVID時代のアメリカにおける政治コミュニケーション」と題した基調講演を行いました。次に、異なる研究バックグラウンドを持つ本学の4人の教員が発表しました。本研究科の鈴木健教授はコミュニケーションやディベート研究の立場から、「SNS時代と進む二大政党の分断」について、続いて、清原聖子教授は、アメリカ政治とネット選挙研究の立場から「選挙キャンペーンにおけるソーシャルメディア企業の影響力と強まる批判」について、そして国際日本学部の田中絵麻専任講師はメディアリテラシー研究の視点から「社会的分断とメディアリテラシー教育の役割」を、政治経済学部の兼子歩専任講師はアメリカ社会史研究の視点から「ルース・ベイダー・ギンズバーグの文化的アイコン化とその政治的意味」と題して最新の研究報告を行いました。

第2部では、南カリフォルニア大学のトーマス・ホリハン教授が、第1部での報告を踏まえて、米国での分断が深まっていること、それぞれの党派が異なる世界を見ていること、そして、そこには異なるメディアを情報源としていることが背景にあることなどについてコメントしてくださいました。その後、メディアの信頼性を回復させる方法や課題、専門家の信頼性の低下の要因、バイデン政権での統合への見通しと課題などに関して、参加者の皆様からご質問もいただきながら、活発な議論が行われました。

終了後のアンケートでは、ウェビナーによる開催であったことや同時通訳がついていたことから、「参加しやすかった」、「よく理解できた」という声が多数寄せられました。参加者の皆様の貴重なコメントを今後の開催の参考にさせていただきたいと思います。


2021年度研究科フォーラム概要
日時 2021年12月4日(土)13:00~16:15
場所 オンライン開催(Zoomウェビナー)
主催 明治大学大学院情報コミュニケーション研究科
登壇者 ダイアナ・オーウェン  ジョージタウン大学コミュニケーション・文化・技術大学院教授
トーマス・ホリハン 南カリフォルニア大学アネンバーグ コミュニケーション学部教授
鈴木  健     明治大学情報コミュニケーション学部教授
清原 聖子 明治大学情報コミュニケーション学部教授
兼子 歩    明治大学政治経済学部専任講師
田中 絵麻 明治大学国際日本学部専任講師



【当日の様子】




明治大学大学院