Go Forward

数理のチカラ − 森 啓之

手作りのプログラムで未来の電力供給網を照らそう

明治大学 総合数理学部 ネットワークデザイン学科 森 啓之



総合数理学部の中で、ネットワークデザイン学科は工学志向の強い学科です。工学は社会のためになる研究が前提にあり、その強力な武器となるのが数学です。アルゴリズムを駆使し、自らがプログラムを作り、社会の夢を実現させる。これこそが私たちの研究の醍醐味といえるでしょう。

スマートグリッドとは、電力と通信のインフラを融合させるアメリカ発のアイデアです。電気工学の専門分野だったエネルギーは、スマートグリッドの登場によって情報通信やデータ解析の技術が必要不可欠となり、コンピュータや通信の専門家のみならず経済などの専門家も加わった一大潮流となっています。

ところが、この新しい電力システムを専門とする研究室は日本では指折り数える程度しかなく、私たちの研究が海外から注目されるのはこうした理由にもよります。そのため研究室の学生はデータ解析の方法などの基礎だけでなく、英語の最新情報を入手するために英語教材を使った初歩的な英語も学びます。しかし国際社会や日本のメーカーなどで必要とされるのは、英語力そのものではなく専門性です。私は学生に「騙されたつもりで集中的に勉強しなさい」とよく言いますが将来、国際社会で活躍したい高校生も、ぜひ騙されたと思ってこの学科の門を叩いてください。
森 啓之 / 持続可能社会を実現するスマートグリッドにおけるインテリジェント予測・最適化の研究
ICT技術とエネルギーが融合した発電側と需要家側の双方向のエネルギーネットワークである次世代送配電網、即ち、スマートグリッドを効率的に運用、制御するためにインテリジェント予測と制御の研究を行っています。

数理のチカラ : ネットワークデザイン学科

他にもこんなテーマを紹介しています。

手作りのプログラムで未来の電力供給網を照らそう(2015年12月掲載)
手紙の実験から生まれたネットワークの高速化(2015年11月掲載)
ビジネスシーンが熱視線を送る統計の世界(2015年10月掲載)
デジタル×アナログで望む電力の未来(2015年9月掲載)
自然の力で電力網を築くグリーングリッドの世界
電気の効率的な使い方を数理モデルで解き明かす!
スパコンからスマホまで高速化に欠かせない並列処理とは?
空を飛び交う電波を駆使して渋滞と事故の二文字がない未来を開発する
コンピュータの高速化で社会がエコに?
優秀な秘書のように気が利くシステムをつくりたい
ネットワーク×数理でがんも資源問題も解決!?
人間と一緒に成長する「知能ロボット」を創る?!
再生可能エネルギーを生かすスマートグリッド