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基礎ゼミナール(1年生)紹介[宮本 真也]

明治大学情報コミュニケーション学部 基礎ゼミナール(1年生)紹介
宮本 真也 准教授
(主要担当科目)コミュニケーション思想史

≪学生へのメッセージ≫

 「私たちが生きる社会はどのような社会なのか」という問いについて、さまざまな角度から考えることがこの基礎ゼミの大きなテーマです。もちろん、私たちが幸せに暮らせる社会であることは理想ですが、なかなかそうはいきません。貧困、格差、ジェンダー、高齢化、生きづらさ、不透明さなど、現在、未来、場合によっては、それらに影を落とす過去の問題を素材にして、大学生として身につけるべき基本的スキルも鍛えていきたいと思います。
■演習テーマ
 現代社会を見る眼,語る言葉—社会学的考え方の理解と応用
■授業内容
  情報コミュニケーション学という学問において重要なポイントの一つは,社会と個人の関わり合いをどのような視点から観察し,分析し,いかなる言葉で語るのかにある。普段私たちは「当たり前」のこととして,日常生活において誰かとコミュニケーションをおこなう。しかし,この「当たり前」は,本当は特定の(例えば21世紀の日本の)文化,社会,あるいは特定の共同体が信じている世界についての考え方に強く影響を受けている。社会の,あるいは自分自身のあり方を,できるだけ正確に理解しようとするなら,無意識的に働いているこうした影響関係を,自分自身にも分かるような形で明らかにできなければならない。このことができて初めて,私たちは私たちの社会に対してさまざまな角度から学問的にアプローチすることができる。そのために社会学という学問は,いろいろな理論や方法を生み出してきた。本演習では社会学的視点と考え方,分析の方法を身につけるという,いわば基礎的な「筋トレ」をおこなう。
 まずは社会学の歴史とテーマについての入門的なテキストを参加者全員が前もって読み,担当者にポイントを絞って発表を行ってもらう。そしてその後で参加者が自由に議論をすることで,テキストについてのお互いの理解を確かめ合う。ここでは,扱ったテキストの内容を歴史的現象,具体的な社会問題,身の周りの出来事を例として検討することをおこなう。このようにして,まずは社会学が扱ってきた対象とその説明のあり方を,応用して考えることができるようにトレーニングしてみたい。みなさんが今まで漠然と見ていた日常的な事柄を社会学的に,個々の出来事における個人,社会,文化の絡まり合いに注意して観察するためのセンスを磨くことがこのゼミの目的である。私たちの生活のあらゆる領域において,出来事をクリアーに観察,分析し,問題点を指摘し,その解決の糸口を探すためには,このセンスが必要であると考えられる。
その他(アドバイス等)
  間違いを恐れず,積極的に疑問や意見をぶつけてください。本を読んで来ないと話になりません。必ず予習してくること。