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基礎ゼミナール(1年生)紹介[鈴木 雅博]

明治大学情報コミュニケーション学部 基礎ゼミナール(1年生)紹介
鈴木 雅博 准教授
(主要担当科目)情報社会と教育

≪学生へのメッセージ≫

 私たちの誰もが教育について何事かを語ることができます。時にそれらは対立しますが,どれもそれなりに一理あるようにも聞こえます。「居酒屋談義」や「ネトウヨ」コメントあるいは国家の教育政策という種々の教育論が氾濫するなかで,それらをクリティカルに考える力が求められています。一緒に「教育言説の海で漂流しないための思考力の基礎トレ」をしていきましょう。
研究テーマ
学校組織における教師間相互行為
■授業内容
  このゼミナールでは,「教育」をテーマとして,アカデミック・ライティングの基礎的能力を身につけることをめざします。「教育」は,皆さんのすべてが既にそれを経験しており,また教師/親となるか否かにかかわらず,ある種の教育を受ける後続世代とともに生きていかなければならないという点で,これまでも/これからも皆さんと密接に関わる重要なテーマだと言えます。世の人は,教育について学校で,あるいは家庭で,はたまた国会/居酒屋/ネット等々で自らの経験や理想に基づいて,さまざまに発言します。これらは一片のエッセーではありますが,アカデミック・ライティングの技法によって書かれた研究論文やレポートとは性格を異にします。後者には,それなりの「作法」があり,そこでは対象をクリティカルに検討することが求められます。クリティカルとは,対象となる議論の前提を問い直しながら,論理的でオープンな吟味を進める姿勢と言い換えることができるでしょう。クリティカル・シンキングは,どの分野のレポート作成においても必要とされ,大学入学初年次にしっかりと身につけておくことが望まれます。「教育」をテーマに大学生活を送るための思考の基礎トレをしていこう,というのが本ゼミナールの目標です。
 ゼミは3部から構成されます。第一部ではアカデミック・ライティングについての基礎的なトレーニングを行います。第二部ではディベートとテキスト批評を通して,論理的に議論を進める/深めることを学びます。第三部ではグループに分かれてテーマを設定し,レポートの作成・発表を行います。