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基礎ゼミナール(1年生)紹介[山本 輝太郎]


明治大学情報コミュニケーション学部 基礎ゼミナール(1年生)紹介
山本 輝太郎 兼任講師

≪学生へのメッセージ≫

①ゼミ内容が自分の興味関心と合致しているか,あらかじめ担当講師の研究テーマ・研究内容を確認したうえで,受講してほしい(下記リンクを参照)。
担当講師の研究者情報:(reseachmap)
https://researchmap.jp/kitaroyamamoto
担当講師らが構築・運営している研究サイト:
https://gijika.com/
②可能であれば,「科学リテラシー(担当:石川幹人)」も受講し,本ゼミ内容の理解をより深めてほしい。
授業概要
 現代社会にはさまざまな「情報」があふれており,玉石混合なものから適切なものを選び,かつ妥当に意思決定を行っていく必要がある。本ゼミナールでは「情報の海」と化している現代社会において,それを見極める力としての「クリティカルシンキング(批判的思考)」の習得を目指す。クリティカルシンキングは「論理的,客観的で偏りのない思考であり,自分の推論過程を意識的に吟味する反省的思考である」と定義され,合理的・科学的な思考に基づき意思決定を行える力とされる。ゼミではこのようなクリティカルシンキングに対して,「科学的なデータの読解」および「認知バイアスの影響」という二方面からアプローチする。
 具体的には,春学期はテキストを用いてクリティカルシンキングを構成する諸概念を整理し,さまざまな認知バイアスや科学的データの読み取り方について解説,ディスカッションを通してその理解を深める。特に,「一見科学的であるかのように装っているが実は科学的とはいえない疑似科学」を中心テーマとして挙げ,主体的に学んでもらう。
 秋学期は春学期の内容に基づき,「リサーチクエスチョン」の具体的な立て方や,実証的な研究のノウハウについてグループごとに学ぶ。たとえば2021年度は,「見知らぬ人への印象・評価が覆る要因の実験的検討」「情コミはどんな学部といえるのか?~教養系学部との比較」「「同担拒否」が生じる理由~日韓比較による分析」などのテーマが研究された。最終的にはオンライン等での成果報告会を独自に開催し,そこでの発表を行ってもらう。
その他(アドバイス等)
ゼミでは科学が関与する諸問題をテーマとしてよく扱うが,理科や数学の特別な知識は必要ない。ただし,さまざまなテーマに対して「自分で調べてみる」といった好奇心は最低限抱いたうえで受講してほしい。