さまざまな校則を調べてみると、校則は「流行」を「逸脱」と見なしていることがわかります。しかし近年では、校則自体がむしろ「逸脱」ではないか、と考えられる機会が多くなってきました。それは「ブラック校則」といった言葉に象徴的に表されています。このブラック校則をめぐって、長くさまざまな形で裁判が行われており、本発表では、まず、これについて論じていきます。次いで、ブラック校則を見直していくことが、最近の「流行」になりつつありますが、校則見直しを一過性の「流行」にしないために、どのようなことが考えられるかについて考察したいと思います。