明治大学政治経済学部経済学科の宮崎イキサン専任講師は9月28日、山梨県立吉田高等学校で特別授業を実施しました。1年生約60人が本学部の学びを体験しました。
これは、地方における広報活動の一環として、有力校の高校生を対象に、本学部の学びを体験してもらい、大学で学ぶ意義を伝えるとともに、地方での本学ならびに本学部への親近感と認知度向上を目的としたもの。
同校では富士山および富士北麓地域について、自ら課題を設定し探究する「富士山学」を、1・2年を通して実施しており、1年次は各自が個別に課題を設定し、それに対する個人の探究活動を展開しています。また、これらの活動と併せて、さまざまな体験を通して自らの将来像を考えることも、自分と社会との関わりについて考察し、問題探究活動を行う上で必要と考え、「楽問楽学講座」を計画しています。このため、実際に大学の先生の講義に触れることにより、探究活動の楽しさを知るとともに、社会との関わりを意識する契機としたいと考えています。
「誰が為に経済学はある」と題し、登壇した宮崎専任講師は、「学問としての経済学を学ぶ意義」という視点から、社会が非常に速い速度で変化し、社会が抱える問題も複雑化している中、経済学が問題の本質を捉え、解決策を導くための道具であることを、実例を交えながら紹介しました。
参加した生徒たちからは、「需要・供給など身近な例を挙げて説明されたので、経済学について親近感を持つことができた」「世の中を取り巻くあらゆる情報や発言を論理的に分析し、本質を見抜く力が重要であるという点が印象に残った」「経済は議論を正しく進めていくのに大事であることがわかった」などの感想が寄せられました。