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政治経済学部

【国際シンポジウム】中国社会科学院と第5回国際金融学術会議を開催しました

2023年01月10日
明治大学 政治経済学部事務室

2022年12月19日、中国社会科学院と明治大学との第5回国際金融学術会議が明治大学側が主催して開催され、明治大学政治経済学部から、勝悦子教授、小早川周司教授、宮崎イキサン講師が出席しました。

covid19の状況が特に北京で悪化したことから今回もオンラインでの会議となり、「不確実な世界における国際金融システムの将来展望」というテーマで朝から夕方まで議論がなされました。

基調講演として中尾武彦みずほリサーチ&テクノロジー理事長(前アジア開発銀行総裁、元財務官)と張宇燕中国社会科学院世界研究所所長が、国際通貨ドルを中心としたシステムについて意見をたたかわせ、また実務家としてアント・グループ研究所のLi Yuan fan氏、FinlaboのCCO柴田誠氏等がデジタル通貨についても議論するなど、3つのセッションに分けて、FRB金利上昇と世界経済、人民元の国際化、デジタル通貨・デジタル経済など、幅広いテーマで活発な議論が交わされました。

会議の冒頭で渡邊友亮総合政策担当副学長、YAO Zhizhon中国社会科学院理事が挨拶し、明治大学と中国社会科学院が長きにわたり関係を築いてきたこと、不確実な時代にある今こそ、高等教育・研究機関である大学は、国際的に連携し解決するための道筋をつけ、広く社会に還元していく必要がある、と述べました。

中国社会科学院との国際金融学術コンファレンスは、2014年に始まり2年ごとに東京と北京で開催されてきましたが、2020年に北京で開かれる予定だった会議はcovid19のため延期され、2021年に続き2年連続のオンライン会議となりました。

学術会議には中国社会科学院からは高海紅理事や中国師範大学He Lipin教授などが出席しました。

午前10時から午後5時まで、研究者と実務家が質の高い議論を展開し、非常に充実した会議となりました。また、米中対立が厳しくなるなか、日中の研究者が一同に会して議論することは、この分野の研究の高度化に資するだけでなく、相互理解に大きく貢献するものとなりました。

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